この記事は2022年9月29日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=denphumi/stock.adobe.com)

2022年9月29日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日28日(水)の米ドル/円は終値ベースで約0.5%下落。政府・日銀による円買い介入への警戒感から145円台手前で伸び悩むと、海外市場では一時144円台を割り込んで反落した。BOEが市場安定化に向けて国債買い入れを実施したことで英長期金利が大幅に低下すると米長期金利も低下。ポンドが対ドルで買い戻されたこともあってドルは全面安となった。

もっとも、米長期金利が大幅に低下したにもかかわらず、円に対するドル安圧力は他の主要通貨に比べると小さかった。欧米長期金利の低下を好感して株価が反発する中、クロス円で円売りが強まった影響と考えられる。円は「買われにくく売られやすい」通貨であることが改めて確認できる動きであった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日29日(木)の米ドル/円は月末・四半期末の接近で動意が薄れると見られ、介入警戒ゾーンに入る144.90円を超えるのは難しいかもしれない。一方で、ドルの押し目買い意欲は強いと見られ、143円台に入ると底堅く推移しそうだ。

目先的には144円台を中心にもみ合う展開が見込まれるが、早晩147円台(1998年高値147.66円前後)に向けた上昇が再開する公算が大きいと見ている。

▽米ドル/円の4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。