この記事は2022年11月11日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年11月11日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
今月最大のイベントである米CPIが昨日10日(木)に発表された。10月の総合CPIは前年同月比7.7%上昇(9月は8.2%上昇)、コアCPIは同6.3%上昇(9月は6.6%上昇)。
呼応して短期金融市場では12月FOMCでの利上げ幅について、75bpよりも50bpの織り込み度合いが強まり、米国ではインフレが市場の予想以上に鈍化するのではないかとの思惑が拡大。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米10年債利回りは、3.81%へと下落し、米2年債は、4.33%へと下落。これまでと違い、今回は米2年債利回りが米ドル/円に追随した形。視点を変えれば、それほど米ドル/円のロングが増えていたともいえる。
米ドル/円は150円のレジスタンスが145円に下がった。よって、米ドル/円の戻り売りスタンス継続で臨みたい。
▽米ドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。