この記事は2022年11月10日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


投資
(画像=PIXTA)

2022年11月10日(木)の午前10時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日9日(水)の米ドル/円は東京市場で145.10円台へと弱含む場面もあったが、NY市場では146.79円前後まで反発した。

米中間選挙が予想外の接戦となったことで、野党・共和党の議会支配によってドルが下落するとの見方に修正が入った。

ジョージア州上院選などの激戦区では12月に決選投票が行われる可能性が高まっている。そうした中で、市場の関心は米中間選挙からFRBの金融政策に引き戻される公算が大きい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日10日(木)の米ドル/円は米10月CPIがカギとなりそうだ。市場予想は前年比+7.9%で、4カ月連続の鈍化が見込まれているものの、依然として高水準にとどまる見通しだ。

前月に予想外の加速を見せたコアCPIも前年比+6.5%と、わずか0.1%ポイントの小幅な鈍化にとどまると見られている。予想ほど鈍化していなければFRBが12月に利上げペースを減速させるとの観測が後退する公算が大きい。

米ドル/円は147円台の回復も視野に入りそうだ。一方で、CPIが予想以上に鈍化すれば12月の利上げ減速が意識されるだろう。米ドル/円は再び145円台前半のサポートが試される可能性もある。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。