本記事は、井上裕之氏の著書『潜在能力が開花する速聴インプット術』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています

インプットした情報を知識にする方法

インプット,知識
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

速聴は基本的にインプット主体の学習方法です。

よく言われているように、その効果をさらに高める方法はインプットした情報をアウトプットすることです。

たとえば、聞き慣れない言葉や、知らなかった情報を速聴でインプットしようとすると、情報を知識として自分のものにするまでに時間がかかってしまうのは確かです。もっとも、速聴に限らず、普通の読書でも同じことです。

では、どのようにアウトプットをして情報を知識にすべきか。

私は2つの方法を試しています。

1つは、速聴でインプットした情報をパワーポイントで整理することです。頭の中にインプットされた情報をパワーポイントといったグラフィックにアウトプットすることによって、情報が整理され、自分の言葉で話せるようになります。

具体的にはオーディオブックから得た知識を、すべて私のクリニックの仕事に置き換えられるようにパワーポイントに整理していきました。経営についてはともかく、マーケティング、営業……といったジャンルの本は、私の本職とは直接は関係ありません。

しかし、たとえば営業で扱う「商品」を「治療」に、「顧客」を「患者」に置き換えるなど、本から得たエッセンスを医療用語などに置き換え、自分なりに図解化しました。このように「見える化」することで、単なる情報だったものを知識にし、それを仕事にまで使えるようにしたわけです。もちろん、パワポではなく手描きでもいいのですが、電子データとして保存や上書きをしやすいので、私はパワポを使っています。

もう1つは速聴のPDCAとPDSAです。