速聴を使ったPDCAの流れは次のようになります。

P(PLAN):目的をもってオーディオブックを選ぶ。
D(DO):速聴でインプットする。
C(CHECK):理解したところ、理解していないところを明確にする。
A(ACTION、ACT):理解していない箇所を理解できるように繰り返し速聴する。

受け売りの知識を話すときのことを想像してみてください。どこか「自分の言葉じゃない」感が出るはずです。

しかし、この速聴のPDCAサイクルを行うことで情報に慣れるようになり、自分の言葉でアウトプットできるようになります。

ただし、チェックしても問題と答えが見えない場合があります。PDCAはあくまでプロセス管理が主体のフレームワークなので、問題がわからなければいつまでたってもサイクルがループするだけです。ですから、CではなくSTUDYのS、PDSAをしなければなりません。その分野で成功している人に話を聞いたり、本を使って勉強して解決策を見つけるのです。

本の難易度や自分の興味関心によっては、「読んだ=理解した」「聴いた=理解した」とは必ずしもなりません。本当に理解したとは、自分なりの解釈・言葉でアウトプットができる状態のことを指すのです。

せっかく速聴をするのに、漫然と繰り返すだけではもったいないです。ぜひ、自分なりの効率的なインプット術を追究してみてください。

潜在能力が開花する速聴インプット術
井上裕之(いのうえ・ひろゆき)
いのうえ歯科医院理事長。歯学博士、経営学博士。1963年、北海道生まれ。東京歯科大学大学院修了後、世界レベルの技術を学ぶためニューヨーク大学、ペンシルベニア大学、イエテボリ大学で研鑽を積み、医療法人社団いのうえ歯科医院を開業。自身の医院で理事長を務めながら、東京医科歯科大学、東京歯科大学非常勤講師、インディアナ大学客員講師など国内外の7つの大学で役職を兼任している。その技術は国内外から評価され、特に最新医療・スピード治療の技術はメディア(情報番組「未来世紀ジパング」)に取り上げられ、注目を集めている。世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト(潜在意識の権威)公認グランドマスター。本業の傍ら、世界的な能力開発プログラム、経営プログラムを学んだ末に、独自の成功哲学「ライフコンパス」をつくり上げ、「価値ある生き方」を伝える著者として全国各地で講演を行なっている。著書累計は130万部を突破。実話から生まれたデビュー作『自分で奇跡を起こす方法』(フォレスト出版)は、テレビ(「奇跡体験! アンビリバボー」)で紹介され、大きな反響を呼ぶ。ベストセラー『「学び」を「お金」に変える技術』(かんき出版)、『なぜかすべてうまくいく1%の人だけが実行している45の習慣』(PHP研究所)など著書多数。

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