日々の飲食・運動の有無・思考の癖・生活の乱れなど、多様な因子が重なり合っての現在の健康状態です。毎日規則正しく、栄養に配慮した食事や適度な運動をし、過度の飲酒や禁煙は避けること、適度な社会参加や、認知機能トレーニングを取り入れることで確率的に認知症になるリスクを下げることはできます。

その中には、「脳を使う」ことも含まれます。

例えば、バイリンガルは認知症の発症年齢が遅いという研究結果もあります。日本語と英語、英語と中国語など、異なる複数の言語を使う人は、モノリンガルより脳の回路が重層的にできているからだと考えられています。

つまり、バイリンガルは若いころから、脳トレを日常的に行ってきているようなものなのです。

ただし、これもあくまで確率の話。バイリンガルでも認知症になる人はいますし、それこそ日頃の脳の使い方云々の前に、脳内出血や、事故で認知症的症状を発症してしまうケースだってあります。

それでも日常生活に、適度な脳トレを組み込むことが大切なのは確かなのです。