毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。

このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目されているおすすめの書籍をランキング形式でご紹介。さらにその中からアクセスの多かったトップ3の書籍について本文で詳しく見ていきます。

まずは2023年1月にビジネスパーソンから最も読まれた10冊の書籍の発表です!

1『ドーパミン中毒』(アンナ・レンブケ、恩蔵絢子(訳)/新潮社)
2『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(藤本梨恵子/かんき出版)
3『言語化の魔力』(樺沢紫苑/幻冬舎)
4『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』(松下幸之助、松下政経塾(編)/PHP研究所)
5『成功する人の仕事のやり方』(ナイジェル・カンバーランド、高崎拓哉(訳)/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
6『感性のある人が習慣にしていること』(SHOWKO/クロスメディア・パブリッシング)
7『夢をかなえるゾウ0』(水野敬也/文響社)
8『人を選ぶ技術』(小野壮彦/フォレスト出版)
9『仕事と勉強にすぐに役立つ「ノート術」大全』(安田修/日本実業出版社)
10『リーダーは話し方が9割』(永松茂久/すばる舎)

※本の要約サイト「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2022年12月25日〜2023年1月24日の閲覧数ランキング

動画、SNS、買い物…現代人がハマる「脳内麻薬・ドーパミン」とは?

現代人を依存にハメる「ドーパミン」とは? 2023年1月に読まれたビジネス書トップ3
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2023年1月、flierユーザーから最も読まれたのは、大ヒット『スマホ脳』『ストレス脳』に続く「心を少し楽にする」世界的ベストセラー『ドーパミン中毒』でした。

新年を迎え、仕事やプライベートで様々な誘惑に対して「今年こそやめなければ」と思いを新たにした人が多いのではないでしょうか? しかし、それを難しくするのが脳内快楽物質=ドーパミン。消費することこそが私たちの生きる動機の全てとなってしまったこの世界で、衝動的に何かを過剰摂取してしまうことをどうやったらやめられるのか…!

本書は快楽をビジネスにする「ドーパミン経済」が広がる現代社会に警鐘をならすと共に、具体例を交えて依存からの脱出法と、心豊かに生きるための防衛術をわかりやすく解説してくれます。人間の本質的な中毒から逃れられない現代人に刺さる一冊です。

ドーパミン中毒
ドーパミン中毒
アンナ・レンブケ/恩蔵絢子(訳)
出版社:新潮社
発売日:2022年10月20日
ジャンル:サイエンス/トレンド

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代わり映えのない毎日をポジティブにかえるには「習慣」がカギとなる

第2位には、モヤモヤやザワザワに立ち向かう「習慣」を教えてくれる1冊『いつもよりラクに生きられる50の習慣』がランクインしました。

頑張っているのにうまくいかない、でも原因がわからない……そこで諦めてしまう人も多いことでしょう。そんなときは、本書で紹介される「50の習慣」がヒントになるはずです。心理学的アプローチと偉人たちの言葉を合わせて、どんな考え方・意識で行動していけばラクに生きられるのかを教えてくれます。

「仕事で成果を上げたいのに、いつも失敗ばかりしてしまう」「パートナーと良い関係を築きたいのに、最終的に関係を破綻させてしまう」――。

「仕事」に関わることだけでなく、「恋愛」「健康と病気」「お金とのつき合い方」と、誰もがもつ身近な悩みにぴったりのアドバイスを本書から見つけてみてはいかがでしょう。

困難を乗り越えて成功した先人と著者の言葉に耳を傾ければ、新たな景色が見えてくるはずです。

いつもよりラクに生きられる50の習慣
いつもよりラクに生きられる50の習慣
藤本梨恵子
出版社:かんき出版
発売日:2022年11月07日
ジャンル:自己啓発・マインド

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言葉にすれば悩みは消える

3位にはベストセラー『アウトプット大全』の著者で知られる精神科医の樺沢紫苑さんによる、究極の「悩み」解消本『言語化の魔力』がランクイン。

言葉にすれば「悩み」が消える―――。サブタイトルにもある通り、悩みを言語化する習慣はあなたの人生を変えてくれるかもしれません。

自身のYouTubeチャンネルにおいて、視聴者から寄せられた4,000以上の悩みに答えてきた著者は悩みの対処法として、「見方を変える」「言語化する」「行動する」の3つをあげています。

例えば、モヤモヤすることがあったら「言語化」して誰かに相談してみる。すると悩みの内容が理解され、共感されることで大きな「癒し」につながります。一方、誰にも相談できないといった孤独感は「苦しい」や「つらい」を何倍にも増幅していきます。

他にも悩み解消のためにやること・やめることなど、今日から取り入れられるアドバイスが満載です。本書を読み、「言語化の魔力」を体験してみませんか?

言語化の魔力
言語化の魔力
樺沢紫苑
出版社:幻冬舎
発売日:2022年11月10日
ジャンル:スキルアップ・キャリア

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いかがでしたか?

ランキングの上位3冊を見てみると、現代人の特徴ともいえる依存との付き合い方や、心のときほぐしや悩みの解消法など、仕事術をおさえて自己啓発に関する書籍が上位にランクインしていることがわかります。

新年が始まり、自分自身や仕事に向き合うために大切な時期なのかもしれません。自分が取り組むべきオンオフを見極めているビジネスパーソンの気持ちが反映されたランキングとなりました。

少しでもあなたに合いそうな1冊があればお手にとっていただければ幸いです。

来月はどういった書籍が読まれるのでしょうか。ぜひ皆様も予想してみてください。

flier編集部

本の要約サイト「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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