この記事は2023年3月15日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks / stock.adobe.com)

2023年3月15日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

過去約1週間のうちにシルバーゲート、SVB、シグネチャーの3行が相次いで破綻した事により、金融市場のボラティリティが急激に高まっている。

米2年債利回りは4.00%を割り込み、一時3.8243%まで急落。ただ、米国当局の迅速な対応もあり、戻りも強烈で、あっという間に4.3948%まで急反発。

米ドル/円も米2年債利回りの急落にただ追随する形で、一時132.29円まで急落。そして、134.90円まであっという間に踏み上がっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FRBが政策金利をこれ以上上げ続けると、今回のSVBのような事例が発生するため、中期では米2年債利回りが5.00%に戻ることは考えにくい。ただ、一気に4.00%割れというのはさすがに下げすぎなので、米ドル/円は丁寧に戻り売り。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。