毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。

このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目されているおすすめの書籍をランキング形式でご紹介。さらにその中からアクセスの多かったトップ3の書籍について本文で詳しく見ていきます。

まずは2023年3月にビジネスパーソンから最も読まれた10冊の書籍の発表です!

1『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(滝井いづみ/明日香出版社)
2『仕事も人生もうまくいく整える力』(枡野俊明/三笠書房)
3『パックン式 お金の育て方』(パトリック・ハーラン/朝日新聞出版)
4『17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた』(越川慎司/大和書房)
5『上司に信頼される話し方 部下を傷つけない話し方』(比嘉華奈江/ダイヤモンド社)
6『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』(尾石晴/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
7『東大の話し方』(高橋浩一/ダイヤモンド社)
8『すごい脳の使い方』(加藤俊徳/サンマーク出版)
9『ユーモアは最強の武器である』(ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス、神崎朗子 (訳)/東洋経済新報社)
10『イマドキ部下を伸ばす 7つの技術』(福山敦士/あさ出版)

※本の要約サイト「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2023年2月25日〜2023年3月24日の閲覧数ランキング

あなたは、1日24時間をどう過ごしますか?

新年度はタイパ重視!時間に追われない毎日を手にいれる 2023年3月に読まれたビジネス書トップ3
(画像=Nuthawut/stock.adobe.com)

2023年3月、flierユーザーから最も読まれたのは、人気の「習慣」シリーズで「時間」に注目した1冊!『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』でした。

「今年の新語2022」大賞で、「タイパ」(タイムパフォーマンス)という言葉が選ばれたように、ここ最近はとくに効率化を重視する流れにあります。そうした現代人の「時間を上手く使いたい」というニーズを反映した結果となりました。

働き方が多様化した昨今、時間の使い方もさまざまですが、限られた時間をうまく使えず、誰しもが「24時間では足りない」と悩んでいるはずです。本書では、時間に「追われる人」から時間を「うまく使う人」に変わるための50の習慣を、「スケジュール管理」「効率アップ」など7つの章に分けて分かりやすく紹介。「他人とのアポイントだけでなく、自分の行動時間も押さえる」「1日のテンプレートを持つ」など、誰にでもすぐに実践できるものばかりです。

新年度を迎えて、環境や立場が変わる人や新たな気持ちになっている人にもピッタリ。時間と心にゆとりのある毎日を手に入れるために必読の一冊です。

時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣
時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣
滝井いづみ
出版社:明日香出版社
発売日:2022年12月18日
ジャンル:生産性・時間管理

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「朝のゆとり」が人生を好転させる

第2位には、禅の教えに基づいた、日常や人生を整える方法を教えてくれる『仕事も人生もうまくいく整える力』がランクインしました。

朝はバタバタ。部屋が散らかったまま職場へ向かい、仕事中もスケジュールに追われ、残業と会社からの帰宅でクタクタ。心が休まる暇がなく1日があっという間に終わるーー。こうした現代を生きる私たちに必要なのが「整える力」だと、著者であり曹洞宗徳雄山建功寺住職の枡野俊明氏は指摘します。

本書では、禅の教えに基づいた、日常や人生を整える方法を教えてくれます。禅僧は、坐禅、読経、食事、掃除など日常の営みすべてが「整える力」をつける修行と捉え、実践しています。だからこそ、紹介される98の養生訓は暮らしに取り入れやすいものばかりです。

まずは「自分」を整えることから始め、朝・昼・夜の時間帯別の「整える」方法を試し、「休日」から「1年」まで視点を広げていく。日々の習慣をほんの少し変えることで、生活や仕事が整い、ひいては人生がうまくいく――。心身の不調を抱えている人、そして人生に好循環を呼び込みたい人は、本書を読み進める毎に気持ちが整っていくのを実感するはずです。ぜひ、忙しい毎日の隙間時間で自分と向き合いながらページをめくってみてください。

仕事も人生もうまくいく整える力
仕事も人生もうまくいく整える力
枡野俊明
出版社:三笠書房
発売日:2023年1月5日
ジャンル:スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド

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お金は学べば怖くない!

3位はパックンことパトリック・ハーラン氏の『パックン式 お金の育て方』がランクインしました。

お笑いコンビ「パックンマックン」でおなじみの著者は、ハーバード大学を卒業後、日本に来日。お笑い芸人、コメンテーター、大学の講師と多彩な活躍に加え、25年以上の投資歴があり、金融教育の講師として全国各地で講演も行なっています。

好きな仕事をしながら、老後も安心して暮らせるだけの資産がある。そんな状態になれるのは、本業で大成功した人や裕福な家に生まれた人だけではないかと思う人も多いでしょう。そもそも、お金の話は難しい、投資はなんだか手が出ない……と思っている人にこそお勧めなのが、本書です。

著者が教えてくれるのは、誰でも真似できる「お金の育て方」。「老後計算機」を使う節約の仕方から投資の前に貯めるべきお金2種類について、投資を始める土台作りと実践的な投資方法など、軽妙な語り口で分かりやすく解説してくれます。資産の額はもちろん著名な大富豪たちには及ばなくとも、誰でも真似することが可能な方法で経済的な自由を手に入れた著者の話だからこそ、多くの人が参考にしやすい内容となっています。

アメリカ式のお金の教育、保険の選び方、FIREを目指さない理由など、著者ならではのエピソードもぜひ書籍でお確かめください。

パックン式 お金の育て方
パックン式 お金の育て方
パトリック・ハーラン
出版社:朝日新聞出版
発売日:2022年11月30日
ジャンル:ファイナンス

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いかがでしたか?

ランキングの上位を見てみると。時間の使い方や毎日を整える方法など、時間や日常と向き合いたいと考える読者の姿が想像できます。また、無理のないお金の育て方といった、未来の自分への学びを意識したビジネスパーソンの気持ちが反映されたランキングとなりました。

少しでもあなたに合いそうな1冊があればお手にとっていただければ幸いです。
来月はどういった書籍が読まれるのでしょうか。ぜひ皆様も予想してみてください。

flier編集部

本の要約サイト「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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