この記事は2023年5月1日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PerlaStudio/stock.adobe.com)

2023年5月1日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落を計測すると、円(−1.62%)は下落通貨のなかでは最上位に位置する。日銀金融政策決定会合で金融緩和維持が発表され、週の後半にかけて円売りが加速した。

米ドル/円は1週間の値幅でも3円54銭。先々週まで7週連続で縮小してきた値幅は大幅に拡大して週を終えた。円安の進行は特に対欧州通貨で顕著であり、ユーロ/円は約14年半ぶりの高値を更新と騰勢を強める。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日本の金融政策の発表を先週終えており、焦点は今週来週の米欧の金融政策の発表に移る。

今回の会合では、FRB、ECBともに25bpの利上げが確実視されている。前者の今回での利上げ打ち止めが視野に入るなか、金融市場は後者のこの先3会合続けての追加利上げを織り込む。金利面からすれば、明らかな米国に対する欧州の優位性で、ユーロ/円が堅調推移する1つの背景だ。

対円で騰勢を強めるのはユーロに限った話ではなく、スイスフランやポンドも強含む。一方で、カナダや豪州はすでに利上げの打ち止めが発表され、通貨は弱含む。ユーロ/円やスイスフラン/円の深い押し目は買い場だろう。

今週は米ドル/円で134.50~138.50円、ユーロ/米ドルで1.0900~1.1150ドル、ユーロ/円で148.00~152.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。