◉中国人若手トップエリートの人物紹介


最後に、馴染みのない方も多いと思いますので、簡単に特徴的な方の人物紹介をしたいと思います。

・劉強東

38歳。中国大手インターネットショッピングサイト・京東商城のCEO。
2013年の40歳以下商業界人材ランキング1位。わずか数年の間に100億ドル近くの売上高をたたき出しています。「今日の損失をいかに明日の卓越した利点に換えていくか」ということを日々考え経営を続けていることで知られています。

・劉熾平

38歳。インターネット大手・騰訊(テンセント)の総裁。
騰訊は無料メッセンジャーアプリ「微信(WeChat)」を2011年1月21日にリリースして以来、わずか2年間で3億人を超える登録ユーザーを獲得しました。また、2013年2月28日には、騰訊は自社のインターネットビジネスを促進するために、インドネシアで合資会社を設立しました。

・張邦鑫

33歳。北京学而思教育集団の取締役会長。
北京学而思教育集団は、ひとクラス数十元の家庭教師事業から始まり、年間40万人近い学生を育成し、数十億元の年間売上高を出している教育機構です。2012年、教育市場が急落していた中、彼はこれをチャンスとして捉え直し、事業を発展させ続けてきたといわれています。

・李明遠

29歳。百度(バイドゥ)モバイルクラウド事業部ゼネラルマネージャー。
2004年、李明遠が大学3年生のときに、中国の検索大手である百度(バイドゥ)のインターンシップに参加し、8年後の2012年、百度の最も重要なモバイルクラウド事業部の総責任者となっています。モバイルクラウド事業部は4つの部門に別れて、総勢1千人あまりの開発者・従業員が百度モバイルクラウドを支えています。

・王小川

35歳。搜狗CEO。
王小川が高校3年生のときに、毎年行われる高校生を対象としたプログラミング能力を競う国際大会である「国際情報オリンピック」に参加し、金メダルを獲得し、その結果、清華大学计算机系(コンピュータサイエンス専攻)に推薦で入学しました。搜狗が中国の検索市場に進出した際に、ワイヤレスインターネットの影響により、この市場は大幅に鈍化してしまいましたが、王小川は、この危機を戦略的に乗り越え、現在では、携帯電話の入力ソース、音声アシスタント、モバイルマップなどのモバイル端末の製品もリリースしています。

・北京木

瓜移動科技有限会社CEO。
精華大学を卒業後、スタンフォード大学に留学し、Googleのプロダクトマネージャーを務めていました。2008年に北京木瓜移動科技有限会社を創立し、米国やヨーロッパでAndroid最大のゲームプラットフォームで、32万人のユーザーが登録されています。

・姚明

32歳の投資家。
姚明は、2005年にビジネス界に進出し、2011年に正式引退し、資本を全面的にゲームに投資するようになりました。かつて、ダイニング、フィットネス、ホテル、サイト、バスケットボールクラブ、ワイン、プライベート·エクイティ·ファンドなどに投資をし、黄杉と弘远のプライベートエクイティファンド運営会社を引き継ぎ、同年、姚一族がワイン会社を設立し、積極的に米国市場への参入を計画しています。

以上、米経済誌『Fortune(フォーチュン)』中国語版が「2013年中国40歳以下のビジネス界エリートトップ40」のまとめをお届けしました。
参考になれば幸いです。

BY S.T

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