マクドナルドが度重なる不祥事を乗り越えて成功した理由

マクドナルドに対して、度重なる不祥事を乗り越えた企業というイメージを持つ人も多いだろう。

日本マクドナルドの歴史を振り返ると、2014年に期限切れチキンの問題がメディアで大々的に報じられ、その後も「ポテトに人間の歯」「ナゲットにビニール」など異物混入問題が次々浮上した。マクドナルドのイメージは失墜し、2015年には約350億円という巨額の赤字を計上した。

日本マクドナルドは状況を打破するため、CEO自ら47都道府県を巡り、全国のママから母親目線の意見を募る「タウンミーティング with ママ」を実施し、消費者の声を反映させる地道な努力を続けた。

その後、SNSでさまざまなキャンペーンを打ち出して消費者の興味をかき立てることに成功し、食の安全をアピールして接客の質の向上にも努めた。結果的に努力が功を奏し、日本マクドナルドはV字回復を遂げられた。

マクドナルドから学べる経営の原点

マクドナルドの取り組みを見ていると、世界的な大企業であるという優位性にあぐらをかかず、地道な経営努力を重ねていることが分かる。SNSという新しいツールを積極的に使いこなす姿勢や、経営者自ら消費者の声に耳を傾ける姿勢からは、多くの学びを得られるだろう。

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文・木崎涼

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