政府が推進している影響で、近年では多くの業界でIT化が進んでいる。その一方で、デジタル技術に精通した人材や資金の不足に悩まされる企業は少なくない。自社に合った計画を立てるために、本記事でIT化の正しい意味や中小企業の現状を押さえていこう。
目次
ITの意味は?概要を簡単に解説
米国のITAA(情報工学協会)によると、IT(Information Technology)は以下のように定義されている。
<ITAAによるITの定義>
コンピュータをベースとした情報システム、特にアプリケーションソフトウェアやコンピュータのハードウェアなどの研究、デザイン、開発、インプリメンテーション、サポートあるいはマネジメント。
引用:Facebook「Information and Communication Technology - 趣味・関心」)
簡単に言い換えると、IT化とはコンピュータを中心としたデジタル技術によって、情報の入手・保管・共有をスムーズにすることだ。デジタル技術の具体例としては、AI(人工知能)や5G(第5世代移動通信システム)などが挙げられる。
もう少し理解を深めるために、以下では「IT」を用いたビジネス用語を紹介しよう。
<ITに関連するビジネス用語>
ITリテラシー:IT関連の知識を理解する能力や、実際に操作する能力のこと。
ITエンジニア:IT技術者(プログラマーやシステムエンジニアなど)の総称。
ITパスポート:情報処理推進機構が実施する、入門レベルとされるIT関連資格。
ITガバナンス:不祥事を防ぐなど、ITに関する統治プロセスを整えること。
ITベンダー:ソフトウェアやシステムなど、IT関連の製品を販売する業者のこと。
ITの関連用語は、さまざまなビジネスシーンで当たり前のように使われている。自社のIT化はもちろん、取引先や顧客とのやり取りで使われることもあるため、意味が分からないものを見つけたらその都度確認しておきたい。