メキシコペソ見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「7月は円主導の動きで上下に振れる。メキシコ経済は依然強い」メキシコペソ見通し

予想レンジ 8.0-8.5

 (ポイント)
*ペソ円、円の乱高下でぶれる。月初と月終盤はペソ円下落
*ペソ円は月間4位。年間は首位。
*ニアショアリングによる景気拡大は続く
*5月の建設は過去最高
*雇用改善、貿易黒字化、インフレ低下
*IMFは成長率予想を引き上げ
*8月の政策金利は据え置きか
*日本からのメキシコへの6月の輸出は前年比40.3%増
*大統領=世界トップ10の経済大国の一つを目指す
*最低賃金は大幅増
*対米貿易の金額が中国を抜いて世界一へ
*2Q・GDP拡大期待強まる
*大統領選は2024年6月

(急回復)
 7月上旬は円の急騰でペソ円は急落したが、中盤は戻す。終盤は再び円急騰で下落。

メキシコ経済自体の強さは変わらぬが円の乱高下でペソ円も大きく振れている。ニアショアリングによる景気拡大は衰えてない。日本の6月貿易統計では日本からメキシコへの輸出が前年比で40.3%伸びた。日本の丸一鋼管はメキシコに自動車用鋼管の新工場を建設する。約1500万ドルを投じ、2025年度の稼働開始を目指す。世界中でこのような現象が起きている。

 メキシコの建設業界は5月、2019年以来最高の生産額を記録した。生産額は前月比7.8%増、年率18.2%増と、3か月連続の増加となった。2022年5月と比較すると、雇用は1.8%、労働時間は7.3%、平均賃金は3.6%それぞれ増加した。

(6月は4%成長か)
 国家統計局は5月は悪化していたが、6月の経済が年率4%成長する見通しだと発表した。6月の第三次産業の年間成長率は4.3%となり、第二次産業では2.8%の成長が見込まれると述べた。
 また6月失業率は2.7%と5月の2.9%から改善。6月貿易収支は3800万ドルの黒字となった。

(物価は低下傾向続く)
 インフレは低下し続けている。7月前半の消費者物価は前年同月比4.79%上昇し、2021年3月以来の低い伸びにとどまった。

中銀は先月の会合で政策金利を11.25%に据え置くことを全会一致で決定。インフレ率を目標範囲まで下げるには据え置き期間を延ばす必要があるとの可能性に言及した。

総合インフレ率の伸びは鈍化しているが、サービス部門が再び上昇しており、中銀の懸念材料になっている。米国は7月26日のFOMCで0.25%利上げする予想だ。米国利上げ、メキシコ据え置きで両国間の金利差の縮小は、若干のペソ安に繋がるか。若干としたのはメキシコ11.25%、米国5.5%との金利差はまだ大きいからだ。国債利回りではメキシコ9.1%、米国3.8%と開いている。

(ニアショアリングは800億ドル)
 フィッチはメキシコにとってニアショアリングは800億ドルのチャンスとした。既にFDIは400億ドルに達している。問題は、メキシコには受け入れる十分なインフラが不足していること。