この記事は2023年10月4日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年10月4日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日3日(火)の米ドル/円は150.16円付近まで上昇した後、急落。一気に147.43円付近まで下落したようだ。
多くのFX会社はそんなところまでついていないと思うが。その後急速に戻し、本日4日(水)午前10時頃の時点で149.20円レベルで推移。
現在の為替相場の戦略やスタンス
現場のトレーダーレベルでは介入は高い確率で入ったということになっているが、財務省幹部は介入を実施したかどうかはノーコメントと回答。
仮に実弾介入が入ったとしても、150円を超えて入ったことになるので、財務省は米ドル/円の変動率よりも米ドル/円の水準を意識していると揶揄されるため、介入に入ったとは言い難いところ。
ともあれ、これで150円以上は買い上げにくくなった。ただ西原氏も介入期待で147.00円にドル買い注文を置いていたそうだが届かずだった。多くの参加者も押し目でドルを買いきれていないため、ドル買い注文のレベルを上げてくると思われる。
当面の米ドル/円は148.00~150.50円レンジでの押し目買い継続だろうか。
▽米ドル/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。