この記事は2023年10月3日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks /stock.adobe.com)

2023年10月3日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は動かない状況だ。先日、米政府閉鎖が土壇場で回避された。これは経済的な影響というよりは経済統計の発表が遅れることにより、FRBの金融引き締めが遅れるのではないかというマーケットの期待があったのだがそうはならず、米金利上昇、ドル上昇ということになっている。

しかしながらドルの上昇はユーロや英ポンド、豪ドルに対しての話であって、米ドル/円は介入警戒感から150円の少し下でぴったり止まっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

もはや米ドル/円の予測や経済統計の予測等は意味がなく、当局がどの程度介入するのか、どこで入ってくるのか、またどういうストラテジーで介入するつもりなのか、といったことの腹の探り合いとなっている。

ファンダメンタルズ的には円安を止める要素はなく、もし介入がなければ160円、170円に行く相場だろう。あとは財務省がどの程度の金額を介入するかだけなので、介入があったところで円高になれば円売り、という方針で臨みたい。

ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルに関しては米金利上昇を反映して今後も素直に下がっていくと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。