大学卒業後、約15年のほどSIer企業にてインフラ系エンジニアとしてのキャリアを積む。
2014年12月に当社入社後、情報セキュリティ認証(Pマーク、ISO27001、 ISO27017)取得・ 運用支援コンサルティングの他、情報セキュリティリスク分析・監査といったセキュリテイコンサルティングに従事。
2021年6月に同社取締役就任、2022年6月より同社代表取締役社長に就任。現在に至る。
経験豊富なコンサルタントが多数在籍しており、認証コンサルティングはもちろん、 お客様のニーズに応じた情報セキュリティ・サイバーセキュリティ関連のコンサルティングを幅広くご提供しています。
一番感銘を受けた書籍とその理由は?
私が最も感銘を受けた書籍は、間違いなく松下幸之助さんの「この道を開く」です。この本は前職の上司から紹介してもらったのですが、当時の私は与えられた責務からメンタル的に思い悩む時期を過ごしていました。そんな時にこの書籍に書かれている「自分には自分に与えられた道がある」という言葉と、「道を開くためには、まず進んでいくしかない」という考え方が強烈に私に影響を与えました。単純な共感だけではなく、その言葉が私の当時の立場を表しているように感じて、自分自身が経験している挑戦や困難は、自分が解決しなきゃいけない、切り開いていかなければならいという気持ちにしてくれました。
このように認識することで、前向きに進むきっかけとなりました。それまでの自分の置かれていた状況や立場に囚われることなく、自分が進むべき道を見つけるための第一歩を踏み出すことができました。それが前職から現在の株式会社バルクへの転職にも大きく寄与し、さらなる挑戦への意欲を湧かせることになりました。
読書はどのように仕事に生かせたでしょうか。
私にとって、読書は日々の生活や仕事に直接的に影響を及ぼす貴重な学びのツールです。実際に営業戦略を考える際も、周りの意見や目の前の数字に囚われすぎず、自分の考えをしっかりと持って、会社を大きくしようという決心につながっています。それは、『この道を開く』などの書籍を通じて得た視点や考え方から来るものです。
『この道を開く』から学んだ「自己の道を開く」という観念は、具体的に事業計画を練る際や、新たなビジネスチャンスを探求する際に必ず役立ちます。その観念を元に、思考の枠を広げ、新たな可能性を探ることができます。また、未来を予測し、不確実な状況下でも適切な決定を下すための精神的な柔軟性を得ることができました。
加えて、この書籍から得た視点や哲学は私自身のリーダーシップを形成する大きな要素となりました。自分自身の「道」を見つけ、それを追求することの重要性をチームに伝えることで、チーム全体が一つの方向に向かって進むことが可能になりました。それは結果として、組織全体の成長と向上につながっています。
経営において重要としている考え方を教えてください。
経営において私が最も重要だと考えているのは「付加価値」を創り出すことです。これは商品やサービスの提供だけでなく、組織内の人材開発や顧客との関係性構築にも適用されます。本質的に経営とは、限られた資源を有効に活用し、顧客にとっての付加価値を最大化する役割であると私は考えています。
当社としては、無形商材を扱っているということもあり、サービスを提供するだけではなく、それが顧客のビジネスにどのように貢献するかを示すため、顧客に対する説明や提案の質を高めるよう努めています。これらの取り組みは全て、顧客にとっての付加価値を高めることを目指しています。
また、組織内部でも、この「付加価値」の観点が持続的な人材開発や高い結束力の維持に役立っています。社員一人ひとりがプロとしての自分の役割や当社のミッションについて自覚を持つことによって、チーム全体の一体感やクオリティが高まります。これによって、組織全体で一致団結して目標に向かう力が強くなります。これこそが、我々が追求する「付加価値」の本質です。
最後に、従業員の方へ期待することについて教えてください。
私たちは現在、情報セキュリティ業界での事業展開を行っていますが、この業界では日々あらゆる進化がものすごいスピードで進んでいます。昔のコンサル業界のように一つのことさえやっておけば大丈夫といったものはなく、変化の早いサイバーセキュリティ分野に携わる者として、様々な顧客のセキュリティ・ニーズに応えるべく、顧客の情報セキュリティレベル・力量向上を寄与し社会貢献するコンサルティングを目指し、日々業務に取り組んでいただきたいと思います。このプロ意識を兼ね備えた姿勢こそが、お客様に対する迅速なサポートにつながり、ひいては当社の付加価値となり得るのです。
- 氏名
- 加藤 忠行(かとう ただゆき)
- 会社名
- 株式会社バルク
- 役職
- 代表取締役