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(画像=monoAI technology株式会社)
本城 嘉太郎(ほんじょう よしたろう)
monoAI technology株式会社代表取締役社長
サーバエンジニア、大手コンシューマゲーム開発会社を経て、2005年にmonoAIを創業。
2013年にモノビットリアルタイム通信エンジンの販売を開始、その後2020年に大規模仮想空間基盤『XR CLOUD』をリリース。
2022年にメタバース企業として、日本初の東証グロース市場への上場を果たす。
monoAI technology株式会社
monoAI technologyは、「先進技術で、エンタメと社会の未来を創造する。」をミッションとし、通信ミドルウェア事業やXRソリューション基盤の開発、AIを用いたソフトウエア品質保証サービスの開発等で培った最先端技術を生かして、数万人規模で同時接続のできるメタバースプラットフォーム『XR CLOUD』を開発・運営しています。

これまでの事業の変遷について

当社は2005年に起業しました。私自身は大学1年生で中退後、フリーランスプログラマー、ゲーム会社を経て、オンラインゲームを自分たちで企画し作りたいという思いを抱き、起業に至りました。非常に変化の激しい中で、大手ゲーム会社との共同ゲーム制作やオリジナルのアプリゲームの開発などゲームを核に成長してきました。特に約10年前には全てのゲームがネットワークに繋がるのが当たり前になり、当社としてのターニングポイントだったと思います。そして、ゲーム開発で培った技術をもとに現在のメタバースプラットフォーム「XR CLOUD」の提供に至ったというのが事業の変遷になります。

感銘を受けた書籍とその理由

何冊かあるのですが、ここでは3冊ご紹介します。 まず、創業期に拝読した神田 昌典氏の「成功者の告白(講談社)」という本です。この本は、創業者が必ず経験するであろう出来事が赤裸々に書かれており、私自身の経験と照らし合わせ勇気をもらうことができた一冊です。

2冊目は、同じく創業初期に読んだサイバーエージェント社の代表である藤田 晋氏の「渋谷ではたらく社長の告白」です。第1期の新卒社員が全員退職した話など、先ほど同様に、創業者が経験する出来事が赤裸々に記載されていています。特に人材育成や採用については当社に取り入れられそうなポイントも学ぶことができました。

最後に、横山光輝氏による漫画『三国志』です。中華の国同士の裏切りや戦いが描かれていて、この物語の中で、短期的な成功だけでなく、長期的な目線の重要性を学ぶことができたと考えています。その長期的な視点や思考は、経営や事業推進にあたって非常に重要な要素だと今でも考えています。

読書から仕事に活かしたこと

任せきることの難しさをどのようにして克服するかという点を業務に活かすことでブレイクスルーを起こすことができたと考えています。当時、3年ほど社員数30人程だった時期がありました。その時期は私1人で同時並行のプロジェクトを行っていたのですが、予算や納期の問題もありプロジェクト管理を社員に任せられないかと考えるようになりました。そこで、自分の思考方法を体系化し教科書を作ることで社員が私の考えを理解し自律的に動いてくれる仕組みを作りました。その結果、今まで私1人で行っていたようなプロジェクト管理も社員が行えるようになり、一気に組織拡大を図ることができました。

未来構想について

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(画像=monoAI technology株式会社)

メタバースやXRを専業とした上場企業は当社しか存在しないと思うので、その分野でのリーディングカンパニーになりたいと考えています。かつて主流だったガラケーからスマートフォンが当たり前になったように、GAFAMのような海外テック企業によってVRやXRが徐々に認知され、いずれは当たり前に日常生活の中に浸透する時代が来ると考えています。その中で、当社がリーディングカンパニーとして、最適なソリューションを提供し、マーケットシェアを取りたいです。

そのためには、今現在では反対されるような未知な領域に挑戦し続けたいと考えています。当社がメタバースプラットフォーム「XR CLOUD」を始めた際も社内で反対の声もありました。しかし、その反対されるような新しい取り組みや激しい変化に対してオープンなマインドで、長期的な視点を持って、取り組み続けたいと考えています。

氏名
本城 嘉太郎(ほんじょう よしたろう)
会社名
monoAI technology株式会社
役職
代表取締役社長