【大阪府】うどんすき
西日本最大の都市である大阪はたこ焼きやお好み焼き、串かつなどのたくさんのご当地グルメがあるなかでうどん文化も盛んです。そんな大阪のうどんのなかでも、この冬おすすめなのが「うどんすき」になります。
うどんすきは、魚すき(魚のすき焼き)にうどんをいれた大阪の郷土料理です。大阪ならではの薄味の出汁でうどんや具材を煮込みながら食べる寄せ鍋の一種です。
発祥は、1928年に大阪市の美々卯の初代店主が魚すきの残りにうどんを入れて煮込んだところ、出汁が染みておいしいことに気づき、一緒に山の幸や海の幸を15種類前後入れて煮込む鍋料理をつくったのがはじまりとされています。
うどんを寄せ鍋感覚でいただけることと、たくさんの具材をいただくことができるため、まさに冬にピッタリのご当地グルメです。関西風の薄味の出汁も、また関東とは一味違うためおすすめです。
大阪には東海道新幹線が通っていますが、道中を楽しむことと、大阪府内や周辺を移動することを考えると、東名や名神を利用してアクセスするのがおすすめです。近年は、新東名高速道路や新名神高速道路も開通し、さらにアクセスしやすくなりました。
【山口県】ふぐ鍋
本州の西端、山口県は日本海や瀬戸内海と面しているため、海の幸が豊富な地域にあたります。そして、そのなかでも山口県のご当地グルメとして有名なのが「ふぐ」です。
山口県最大の都市である下関市には、石川県や島根県、静岡県などで水揚げされた天然ふぐや長崎県や熊本県で養殖されたふぐが集まります。なかには、日本で唯一のふぐ専門市場もあります。
ふぐは縄文時代から食べられてきましたが猛毒があり、安土桃山時代には多くの武士が中毒死したことから、ふぐ漁が禁止されます。その後、とあるきっかけでふぐ料理をいただいた初代内閣総理大臣の伊藤博文の働きかけによりふぐ漁が再開され、下関にフグ文化が栄えます。
ふぐは冬が旬なので、まさにこれからの冬の時期に召し上がっていただきたいグルメです。特に、ふぐ鍋はふぐのプリプリでふっくらした食感と、他の具材も合わせて味わえるためおすすめです。
山口県は山陽新幹線や宇部空港があり、東京からの交通アクセスも意外としやすい地域です。山口県内の移動は、中国自動車道や山陽自動車道が主要道路になります。
【福岡県】もつ鍋
九州の中心地である福岡県もご当地グルメの宝庫になります。長浜ラーメンやうどんなどの温かい麺類から、明太子やひとくち餃子などおつまみに最適なグルメまで幅広いのが特徴です。そして鍋料理もいくつかあるなか、この冬私がおすすめしたいのが、「もつ鍋」になります。
もつ鍋は、牛や豚などの内蔵であるもつを具材に使用した鍋料理で、もつはホルモンとも呼ばれています。もつやホルモンは、いまや一般的で有名なグルメですが、鍋料理で提供されたのは福岡県福岡市だといわれております。
戦後、福岡市の博多においてもつ肉とニラをアルミ鍋で醤油味に炒めたものがルーツとなり、1960年代にはごま油やとうがらし、ネギなどを入れて食べられるようになりました。1992年には東京に博多風もつ鍋店がオープンすると、たちまち人気となり、同年の流行語大賞銅賞を受賞しました。
福岡市内には、現在もつ鍋を提供するお店がたくさんあります。お店によって出汁や具材に違いがあるのもポイントで、この冬は福岡観光ともつ鍋をいただくのもおすすめです。
東京から福岡へは、山陽新幹線か福岡空港がメインとなります。九州自動車道をはじめとした高速道路にくわえて、福岡市内は都市高速も通っているため、ドライブでも便利な地域になっています。