保険金受取の最後の手段は『医師の死亡診断書』しかない

自然災害がなぜ保険金の対象になっていないのか。それは、保険料を決める際の基準『生命表』には、災害死亡という条件は入っていないからだ。仮に30歳の男性の死亡率が0.3%としよう。どこかの県の火山がいきなり噴火し、たまたま降って来た噴石に当たり、死傷した場合の確率は数百万分の1かもしれない。だが、その僅かな確率は、死亡率に含められないのだ。

なんとも不運としかいえない話ではあるが、救いの手がないわけではない。そもそも人が死亡したことを証明するのは『医師』。噴火で亡くなったのか、あるいは噴火で慌てた自動車に轢かれてなくなったのか、ではまるで解釈が変わって来る。気仙沼の住民にしても、もしかすると大震災とは無縁に、失火してしまったとなれば、保険金は出ていたかもしれない。

私たちは自然災害の多い日本に住んでおり、それがいつ私たちの身近に発生するかは分からない。もしもの時に備えて、保険の契約内容をもう一度確認しとく必要があるだろう。

(ZUU online)

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