この記事は2024年2月27日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年2月27日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円の流れとしては、151円ミドルを目指す展開となりそうだ。米国債の利回りに関しても下値は堅く、流れから行くと4.40%を超えて、上がる方向ではないかと思っている。10年債の4.20%が割れない限り米長期金利は上昇傾向だと認識しており、米ドル/円も基本上方向だろう。

米国の利下げに関しても3月はなくなり、日本のマイナス金利解除も3月という見方もあるが、個人的には4月以降だと思っている。よって日米の金利差はすぐには縮小しないため、結果的にはドルの押し目買いが続くのではないだろうか。

また151.00円にノックアウトオプションがあるとの噂があり、これを引っかけてくれば上に一旦跳ねるかという気もするが、152円レベルでは介入警戒感も多少出てくると思うので買いづらくなるだろう。

そのためマーケットのコンセンサスが上方向だとしても、151円台後半はどうしても買いづらさが出てきそうだ。実際に152.00円を抜けてしまえば仕方ないと思うが、最初から152.00円を抜けて大きく跳ねるという相場観ではない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、149.00~151.50円。予想上値は152.00円にしようか悩んだが、上値がだいぶ重そうなため、とりあえず151.50円までとした。

戦略的には押し目買いから入って怖々ドルロングについて行くスタンスで考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。