この記事は2024年3月28日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Route16/stock.adobe.com)

2024年3月28日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は昨日27日(水)、日銀の田村審議委員が追加利上げを急がない姿勢を示したことをきっかけに151.97円前後まで上昇して1990年7月以来、約34年ぶりの高値を付けた。

しかしその後は、鈴木財務相や神田財務官が円安を強くけん制したことで円買い介入への警戒感が高まると151.00円台まで水準を切り下げた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日28日(木)に発表された3月金融政策決定会合の主な意見からもうかがえるように、日銀は金融緩和の修正をゆっくりと進める方針で追加利上げには慎重と見られることから、口先介入だけで円安の流れが変わる公算は小さいだろう。

本日28日(木)も円買い介入を巡る市場と本邦当局の神経戦が続きそうだが、焦点はいずれ「実弾介入」への距離感に移ると見られる。現時点では、1ドル152円の水準は当局の防衛ラインとの見方も出ていることから、この水準に接近すれば伸び悩みそうだ。海外勢としても、明日29日(金)からのイースター休暇を前に無理な買い仕掛けには動きにくいタイミングだろう。

米ドル/円は本日28日(木)も、円買い介入への警戒感と円の先安観が交錯する形で151円台を中心にもみ合う展開が続きそうだ。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。