この記事は2024年5月20日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Who is Danny/stock.adobe.com)

2024年5月20日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週注目された米CPI、小売売上高は市場予想に比べ減速を示す結果となり、年内の利下げ開始に青信号が再点滅した。年内の利下げを一段と織り込み、金利の低下から、為替市場ではドル売りが進んだ。

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、下落通貨はスイスフラン(-0.30%)のみ、円は上昇通貨の最下位(+0.04%)に終わった。

主要通貨のなかでは相対的に金利の低いこの2通貨のパフォーマンスが劣り、より高金利の通貨を買う動きが先行する。ダウが終値ベースで史上初の4万ドル乗せとなり、リスクセンチメントの改善から、クロス円の上昇が顕著となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は週足で十字線をきざみ、気迷いを反映する。今週は経済指標も小粒なものばかりで、材料不足の様相を呈する。6月のFOMCに向け、多くのFOMCメンバーの講演等の機会が設けられている。

しかし、先週の米経済指標の減速はあくまで単月の結果であり、政策変更はデータ次第という姿勢を強めるだろう。目先のイベントを終え、米ドル/円では155円という水準をはさみ上下2円程度のレンジに収れんすると読む。

今週は米ドル/円で153.50~157.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0950ドル、ユーロ/円で167.00~171.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。