人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:株式市場の落ち着きが反発のカギに
昨日のドル/円は7カ月ぶり安値からやや持ち直した。前週の米7月雇用統計を受けて同国の景気後退懸念が急浮上する中、パニック的な株売り・円買いの流れが継続。過去最大の下げ幅を記録した日経平均株価と共鳴する格好で円買いが強まると、早朝の146円台半ばから141.66円前後まで下落して1月2日以来の安値を付けた。その後は、米7月ISM非製造業景況指数が予想を上回ると144円台後半に下げ幅を縮小。ただ、米国の景気不安は拭えず米国株が大幅に続落する中で戻りは鈍く、終値は前日比2.3円あまり円高・ドル安の144.19円前後だった。
本日も、世界の株式市場の動向から目が離せない展開となりそうだ。日本株は先物が大幅高となっており、このあと始まる現物株がどこまで反発するか注目したい。米国では昨日、株式市場における投資家心理を数値化した「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数が一時65台に急伸。38台へと上昇幅を縮めて取引を終えたが、市場が緊張状態にあることを示すとされる20を大幅に上回る水準で高止まりした。足元の米景気後退懸念および利下げペース拡大観測を背景とするドル/円の急落は行き過ぎと見るが、株式市場に落ち着きが戻るまでは大幅反発を期待しにくいだけに、株価動向が目先の焦点となろう。
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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