この記事は2024年9月25日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=DGF/stock.adobe.com)

2024年9月25日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

日米金融政策イベントを通過し、米ドル/円はこれといった方向感はないが底堅い展開だ。

先週の9月FOMCでFRBは遂に利下げへと舵を切り、50bpの大幅利下げを決定したほか、ドットチャートも下方修正が目立った。ただ、パウエルFRB議長は「今回は予防的に先手を打った、大幅利下げは既定路線ではない」などタカ寄り、「利下げ」とのバランスをとったのだろうが、結果的には米ソフトランディング期待の後押しにもつながりドル買いを誘った。

一方の日銀は現状維持。植田総裁からは「すぐに利上げということはない、金融市場は不安定」など、トーンは明らかに弱まり、FRBとは対照的に円安イベントとなった。

一旦は次の材料待ち感が漂っており、米ドル/円やクロス円はレンジ相場がメインとなりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円については、方向感こそないものの、引き続きボラティリティは高く、レンジでも値幅は期待できそうなため、短期では十分チャンスがあるだろう。

明日26日(木)にはパウエルFRB議長の発言、明後日27日(金)には米PCEデフレーターなどがあるほか、27日(金)にはいよいよ自民党の総裁選を迎える。

基本的に日本の政治イベントに為替インパクトはないが、今回は候補者乱立の中、有力視される石破氏は利上げ肯定派、高市氏は経済最優先で利上げに否定的等々、金融政策に関するスタンスが明確だ。 日銀が動く今、結果によっては風が吹くかもしれない。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。