新規上場した「ゾフ」のインターメスティックの初値は公開価格を25%上回る2038円 時価総額は623億円
(画像=「セブツー」より引用)

10月18日に東京証券取引所のプライム市場に新規上場した「ゾフ(Zoff)」を手掛けるインターメスティックは、公開価格の1630円を408円(25.0%)上回る2038円で初値を付けた。時価総額は約623億円となった。

インターメスティックは、1993年5月に現会長で創業者の上野照博氏が設立し、メガネの企画から製造までを一貫して行うSPA方式で事業を伸ばしてきた。2001年に下北沢に「ゾフ」の1号店をオープンすると、10年後には100店舗を達成し、2024年7月末時点では303店舗にまで拡大している。

「ゾフ」は、「ユナイテッド アローズ(UNITED ARROWS)」との協業でアイウェアを発売し、11月1日には辺見えみりとのコラボレーションでアイウェア全16種を発売するなど、コラボレーションも積極的に展開している。昨年には、米国のセントルイス・カージナルスに所属するラーズ・ヌートバー(Lars Nootbaar)をCMに起用し、話題にもなった。また、インターメスティックの従業員には、就業時間内のサングラス着用を自由化するなど、さまざまな活動を通じてアイウェアの普及に尽力している。

インターメスティックの2023年12月期の通期連結決算は、売上高は398億7528万円(前年比11.1%増)、経常利益は34億2754万円(同28.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億6200万円(同202.3%増)と増収増益で、最終利益は前年の2倍を計上している。

2024年12月期の中間期決算(1〜6月期)は、売上高は217億7488万円、経常利益は29億4441万円、親会社株主に帰属する中間純利益は20億1670万円で、今期も大幅な増益を見込む。

モニター上のミーティング頻度や動画の視聴時間は大幅に増加しており、猛暑などUVケアの観点からサングラスの需要も増加していくと見られる。2022年の販売本数ベースで、インターメスティックのシェアは14.7%を占めており、今回の資金調達によりさらなるシェア拡大を目指していく。