◉タイ王国


東南アジアに位置するタイ王国。観光立国として有名ですから、行ったことのある方も多いかもしれません。現在その持続的な経済成長に、投資対象としての注目が集まっています。
経済構造として、インドネシアやベトナムよりも外需に依存している傾向がありますが、それでも輸出の比率に置いて、欧米や日本向けは35%程度と少なく、50%以上が東南アジア向けとなっているため、ASEANの経済成長に連動し、堅調に推移していくことが考えられます。

タイ石油公社(PTT TB)

同社は、主にガスと石油事業を手がけるタイの国営企業。同社は、自動車天然ガスや石油製品、石油精製品、また潤滑油の供給や調達、輸送、販売などを主な事業としています。ちなみに、天然ガスのパイプラインとガス分離事業を独占しており、石油小売市場で同国最大のマーケットシェアを有しています。

カシコーン銀行 (KBANK TB)

同行は、国内に置いて総合的な金融サービスを行う同国4位の商業銀行です。1976年に上場し、タイ国内外にて各種法人向けサービスおよびリテールバンキングビジネスを展開し、決済ビジネス、カード事業、貿易金融、融資事業などを主力事業としています。同銀行はそのほか投資信託運用や長期預金などの資産運用サービス、ビジネスローン、プロジェクトファイナンスなど、金融ビジネス全般に精通している銀行と言っていいでしょう。

タイ空港公社(AOT TB)

同空港は、同国の空港を運営する企業。創業は1979年、上場は2002年です。同企業は、同国の主要空港であるスワナプーム空港(BKK)、ンムアン空港(DMK)、チェンマイ空港(CNX)、ハジャイ港(HDY)、プーケット空港(HKT)、チェンライのメーファー・ルアン空港(CEI)などを運営しています。現在も観光地としての魅力を強めている同国に置いて、安定的な業績を出している企業です。

タナチャート・キャピタル(TCAP TB)

同社は、タイの金融持株会社であり、銀行業に加え証券仲介業、証券引受業務、自己勘定取引、投資アドバイス業などの証券業を展開しています。さらに、資産管理、投資信託管理、自己資金管理、リース業、および生命保険と損害保険の販売なども行っていることで有名です。タナチャート銀行、タナチャート証券など、同名の金融機関が同国には多くあるため、投資する際は注意が必要です。

セントラル・プラザ・ホテル(CENTEL TB)

同社は、14のホテルとリゾート施設を所有・運営している有名企業です。また、飲食業、ファーストフード・レストラン運営も主な事業としており、馴染み深いものでは、ピザ宅配チェーン「Pizza Hut ピザハット」、フライドチキンの「ケンタッキーフライドチキン」、ドーナツでは「Mister Donutミスタードーナッツ」、アイスクリーム事業で「Baskin Robbins:31 Ice Cream」プレッツェルの「Auntie Anne’s」など数多くのフランチャイズ店を300店以上経営しています。

メジャー・シネプレックス・グループ (MAJOR TB)

同社は映画館の経営を行う企業で、マーケットシェア8割を誇る同国最大手企業です。大型ショッピングモールやデパート内でシネコンを運営し、映画事業だけでなくボウリング施設事業など、娯楽施設の総合的な事業、運営も行っています。つい先日も、同社会長が、電通のタイ現地法人「電通プラス」の会長就任の報道があるなど、日本の投資家にも馴染み企業といえるでしょう。

以上、フィリピンとタイについてのまとめをお届けしました。
これで、東南アジアで注目するべき6カ国、マレーシア・インドネシア・シンガポール・ベトナム・フィリピン・タイの主要銘柄のまとめを全てお伝えすることができました。
何かしら、お役に立つものがあれば幸いです。

また、今後も別の企画などでお目にかかれればと思います。
引き続き宜しくお願い致します。

BY H.T