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(写真=Nejron-Photo/Shutterstock.com)

今回は【株初心者入門】シリーズの第2回「株式投資のリスク」について見ていく。投資には興味があるけれど、株式投資はギャンブルみたいで手を出しにくいとあなたは感じているかもしれない。実際に株式投資を行う際のリスクと、リスクを軽減する方法について見てみよう。



株式投資のリスクとは?

株式投資のリスクには主に「株価の値下がりによるリスク」、「株を換金するまでのリスク」「倒産によるリスク」の3つが考えられる。以下、それぞれのリスクに関して見てみよう。

【株式投資のリスク1】株価の値下がりによるリスク

株価が下がると保有する株式の価値も下がる。つまり、100万円で購入した株式が株価暴落に伴い60万円の価値になってしまえば、40万円が失われたことになる。

通貨とは異なり、額面の価値が変動するのが株式だ。1万円紙幣は常に1万円の価値があるが、1万株の株券は、株式を1万保有することは証明しても、普遍の価値までは保証してくれないということだ。

【株式投資のリスク2】株を換金するまでのリスク

株券は金銭的価値は持つものの通貨ではないため、お金として利用するためには換金する必要がある。だが、実は株券を証券会社に売却して現金として受け取るまでには4営業日が必要だ。そのため急な換金には対応できない。

【株式投資のリスク3】倒産によるリスク

保有している株券を発行する企業の業績が悪化すると、株価も下がり、株を保有する投資家の資産も減少することになる。さらに業績が悪化して企業が倒産してしまうと、株価は下がるどころか価値がなくなってしまい、株券はただの紙になってしまうのだ。株は価値がなくなるかもしれないというリスクを常にはらんでいるということは覚えておこう。

【株式投資のリスク4】信用取引での損失には注意

証券会社からお金お借り、自分の持っている資金以上の金額を使った株式投資を行うことを信用取引と言う。自分のお金のみを使う現物取引では、投資した金額以上の損失を被ることはない。

一方、信用取引はより大きい利益が狙えるというメリットがある一方、株価が下がったり、会社が倒産してしまったりした場合は、投資した何倍もの金額の損失を負ってしまうことがある。信用取引では特に注意して損切りを行うことが重要だ。


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株式投資はギャンブルなのか?(株リスクを低くする)

次にギャンブルと株式投資の仕組みの違い、そして株式投資のリスクを低減させる方法について見ていこう。

株とギャンブルとの違い

「大勢から資金を集め、一部の人がその合計を受け取る」ことで成り立っているのがギャンブルだ。だが、株式はそのような仕組みではなく、企業が成長すれば株の保有者は皆恩恵を受け、反対に企業が衰退すれば皆損失を被る。

また、運に100%任せてしまうのではなく、自分で銘柄を選択し成長株を読むことができるのも、ギャンブルと株式投資の大きな違いだ。もちろん株式投資においても予測がつかない出来事が起こることはあるが、ある程度は先が読めるのでギャンブルとは安心感が違う。

株リスクを抑える投資法

株式投資によるリスクを最小限にするためには、ある程度株式を分散させて保有することと、企業の業績や経済情勢をよく読むことが必要だ。株式を分散させて保有しておけば、最悪の場合倒産しても、すべての保有株を失うことは避けられる。経済情勢に詳しくなるにつれ株の動きにも理解が深まり、損失を被る割合も減少させられるようになるだろう。

また、損失を最小限に抑えるためには、損切りをしっかり行うことも非常に大切だ。もったいなく思い、株価が回復するかもしれないと希望をもってずるずると株式を持っていると、傷が大きくなる危険性すらある。

まずは少額取引からリターンを得よう

初心者は株式投資の経験値を積むまで、少額取引で投資スキルアップをはかることをおすすめしたい。株価が下がり元本割れしたとしても、少額取引ならダメージも少ない。

国内株式はほとんどの場合100株や1000株を最小取引単位としているが、ミニ株と呼ばれる最小取引よりも小さな単位で購入できる制度を利用すると、1株単位で購入することも可能だ。トヨタやソフトバンクなどの大手企業でも、ミニ株を利用すれば1万円以下で購入することができるのだ。(2017年6月23日現在)

また マネックス証券 の「初心者コーナー」、 カブドットコム証券 の「投資入門講座」など、投資初心者向けに知識やテクニックを教えてくれるサービスを各証券会社が提供してくれている。これらも利用して、株式投資の力をつけていこう。(ZUU online編集部)


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