本記事は、ミニマリスト Takeru氏の著書『お金の増え方は9割部屋で決まる』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

部屋の乱れは、家計の乱れ
収入が多かろうが少なかろうが、貯金できない人がいます。それが顕著に表れるのが「部屋の状態」です。「部屋の乱れは家計の乱れ」と言うように、あなたの家計状態は部屋を見れば
あなたの家にある1つ1つのモノは、「お金」が形を変えたものです。したがって、モノを大量に所有している人は、それだけ財産を失ってきたことになります。あなたの部屋には、どれだけのモノがあるでしょうか?
一般的な1人暮らしのスッキリした部屋には、1,000個のモノがあるといわれています。それがモノが多い
これが3人家族、4人家族ともなれば、モノはもっと増えます。一般的には3,000〜5,000個のモノがあると言われていますが、汚部屋の場合はそれ以上です。何年も、何十年もモノを溜め込んだ家であれば、1万個はあるでしょう。1個1,000円と仮定すると1000万円にもなります。あなたはこれだけの金額を使ってきたという実感はありますか?
このように、モノを増やせば増やすほどお金が減っていくのは当たり前のことですが、多くの人が「お金がない」「貯金が増えない」と嘆きながらも、モノを買い続けているのだから不思議です。生活に必要なモノはすでにあるのだから、貯金を増やしたければモノを買わなければいいのに…と僕は思ってしまいます。
僕は人生のどん底を味わったあの日から、不要なモノを徹底的に減らし、100個以下のモノで生活できるようになりました。生活費が激減したことは言うまでもありません。
「100個のモノで生活できるわけない!」と思う人もいるでしょうが、僕たちが毎日のように使うモノは実は少ないのです。睡眠、食事、仕事、外出、趣味、勉強、掃除、入浴、体のケアなど、1日で使うモノは限られています。
もしよければ、あなたも「毎日使っているモノ」を数えてみてください。朝起きてから就寝するまで、毎日使っているモノが少ないことに気がつくでしょう。本当に、1,000個も2,000個もモノが必要なのでしょうか?
「今」の生活で実際に使っているモノは、多く見積もっても1人当たり200個ほどでしょう。それに加えて、「未来」のための備蓄とか、「過去」の思い出のモノを合わせても、必要なモノは300個以内(1人当たり)に収まるはずです。それ以上にモノを持ったとしても、結局使われずに収納に放置され、必要以上にお金を失っている可能性がとても高いのです。
ミニマリストはその真実に気づいています。だから、余計なモノは持たない。必要以上にモノを買わないのです。余計なモノを買わなければ、お金は自然と貯まります。ミニマリストはモノの管理ができるから、お金の管理もできるのです。
もしあなたの物欲が止められなければ生活費は高くなり、一生懸命働いてお金を稼がなければなりません。すると家事にまで手が回らなくなり、徐々に部屋が散らかり、汚れや
モノが多く、散らかった汚部屋は最悪です。探し物や無くし物が日常茶飯事になり、同じようなモノが何個も増え、収納を買い足し、部屋が汚れやすいので掃除道具も増え、挙げ句の果てに収納力のある広い家に引っ越して家賃まで上げることになってしまいます。
つまり、モノが多い暮らしは、「お金が貯まりにくい家計」になってしまうのです。
あなたは今、このような状態になってないですか?
- 部屋がいつも散らかっている。
- 家の収納がパンパンで足りないと感じている。
- 無くし物、探し物が多い。
- 毎日の家事がストレス。家事を溜め込んでいる。
- 片付けても数日でリバウンドする。
- 「欲しい」と思ったらすぐに買ってしまう。
- 買い物が趣味になっている。
- 家にはストックや備蓄がたくさんある。
- 他人が持っているモノをすぐに欲しがる。
- 新商品が出るとすぐに買ってしまう。
- 安いモノを買っているはずなのにお金が貯まらない。
- 毎月使途不明金が多い。
- ここ数年で広い家に引っ越し、家賃が上がった。
どうでしたか? 当てはまる項目が多い人は、モノを過剰に買い過ぎた人であり、お金が貯まりにくい家計になっているので今すぐ改善が必要です。一生懸命働いてもお金が貯まりにくく、その上、部屋も汚くなりがちなので生活満足度が下がってしまいます。
- ココがポイント!
- 部屋の乱れは、家計の乱れ。
- モノの管理ができれば、お金の管理もできる。
- モノが多い暮らしは、お金が貯まりにくい家計になる。
- 必要なモノだけ持ち、余計なモノを買わなければ貯蓄は増える

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