外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年5月9日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼8日(木)の為替相場
(1):米大統領「貿易協定について発表する」
(2):BOE予想通りの利下げ
(3):新規失業保険申請件数は予想以上に減少
(4):米英貿易協定を発表
(5):米中会談は「実質的な交渉」

▼8日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を探る動き/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

8日(木)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:8日(木)午前6時10分~9日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):米大統領「貿易協定について発表する」

トランプ米大統領は自身のソーシャルメディアで「明日10時(日本時間8日23時)に非常に大きく、高く評価されている国との貿易協定について発表する」と公表。相手国は明かさなかったものの、その後ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が「トランプ大統領は英国との貿易合意を発表する見通し」と伝えた。

(2):BOE予想通りの利下げ

英中銀(BOE)は予想通りに政策金利を4.25%に引き下げた。BOEの利下げは2会合ぶり。金融政策委員会(MPC)で投票権を持つ9人のうち5人が25bp(0.25%ポイント)の利下げに賛成し、2名が据え置き、2名が50bpの利下げを支持した。ベイリーBOE総裁は「物価と賃金上昇圧力の低下が続いている」と利下げに踏み切った理由を説明。一方で、「世界経済環境が不確実な状況にある」ことを指摘し、今後の利下げペースについては「段階的で注意深いアプローチを続ける必要がある」との見解を示した。

(3):新規失業保険申請件数は予想以上に減少

米新規失業保険申請件数は22.8万件と市場予想(23.0万件)を下回り、前週(24.1万件)から減少。同時に発表された米1-3月期単位労働コスト(人件費)・速報値は前期比年率+5.7%と市場予想(+5.1%)を上回り、2024年1-3月期以来の大きな伸びとなった。

(4):米英貿易協定を発表

トランプ米大統領とスターマー英首相は、貿易に関する「画期的な合意」を発表。米国から英国に課される10%の基本税率は維持されるが、英国製の自動車に対する27.5%の関税は10%に引き下げられる。一方で、英国は米国製品に対する関税を5.1%から1.8%に引き下げることなどが決まった。

(5):米中会談は「実質的な交渉」

トランプ大統領は、今週末にスイスで行われる米中会談は「実質的な交渉」とし「中国との貿易交渉が順調にいけば対中関税を引き下げる可能性がある」との見解を示した。