日々是相場
(画像=VectorSpace / PIXTA)
日経平均 45,045.81円 ▼257.62円
為替 1ドル=147.70円
売買高(東証プライム、以下同) 32億5,330万株
売買代金 8兆7515億20百万円
値上り銘柄数 649銘柄
値下り銘柄数 917銘柄
騰落レシオ(25日) 113.54%

市況概況

日銀の金融政策決定会合の結果を受けて一時大幅安

米国株が堅調となり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高く、本日の日本市場も買い先行となった。半導体株などを中心に指数先行で上値を試す動きとなり、大幅高となる場面もあった。ただ、日経平均に影響の大きな銘柄の買い戻し一巡となった感もあり、指数の上値は限られ、日銀の金融政策決定会合待ちという状態で上げ幅を縮小、安値圏での前場の取引を終えた。

昼の時間帯も買い戻しなども見られて再度上値を試すような動きもあったが、特に大きな動きはなく、後場も堅調な始まりとなったものの日銀の金融政策決定会合の結果発表が遅れていたことでじりじりと上げ幅縮小となった。

日銀の金融政策決定会合の結果で利上げが見送られたが特に買い上がる状況でもなく、ETF(上場投資信託)の売却を始めると伝えられると一気に売られ日経平均は44,500円を割り込むところまで売られ大幅安となった。その後は買い戻しなども見られて45,000円水準まで戻し、指数は小動きとなった。最後まで45,000円を維持したものの冴えない展開となった。

小型銘柄は幕間つなぎ的に買われる銘柄も見られ、主力銘柄からの乗り換えなどもあったようで総じて堅調だった。グロース250指数やグロース株指数は大幅高となった。先物は日銀の金融政策決定会合の結果などもあり大きく右往左往する結果となった。ヘッジ的な売りなども見られ、指数を大きく下押す要因となる場面もあった。

いよいよETF売却の話が具体的にみられた。指数を大きく下押す要因となる可能性もあり、買い戻し一巡となったものから売られるという場面もあるだろう。逆にいえば空売りもしやすいということで空売りが積み上がるようであれば、指数の下支えとなるだろう。いずれにしても買われすぎた銘柄、買い戻し一巡となった銘柄から今後はスパイラル的に売られる場面も見られそうで、指数に影響のないような小型銘柄の好業績銘柄などが買い直されるだろう。

テクニカル分析

日経平均

高値を付けたところで包み足となり、ここから調整となるだろう。まずは25日移動平均線までの調整がみられると思う。

▽詳しくは解説動画をご覧ください。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!