この記事は2025年10月22日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Mamad/stock.adobe.com)

2025年10月22日(水)の午前11時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

高市新首相が誕生したことで「高市トレード」が再び意識されている。

片山財務相は責任ある積極財政を今の時代に沿って進めるとしており、2025年版アベノミクスも排除しない姿勢を示した。

円安が加速したことで米ドル/円は昨日21日(火)、一時152円台まで上昇した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、高市首相誕生で一段上のステージに上がったことは間違いなく、前途した片山財務相の発言もあり、海外勢を中心に「高市トレード」が上値を試していくだろう。

ただし、マーケットが期待するほどの積極財政を打ち出せるかは疑問が残る。物価対策を考えれば、積極財政はインフレ圧力がかかるほか、コストプッシュを避けるため円安をイメージするような発言にも慎重にならざるを得ない。

総理総裁という立場からもある程度はバランスをとってくるだろう。

米ドル/円はまだロングのフェーズだが、突っ込み過ぎると捕まりそうなので、下がったところを拾っていくぐらいでいいのではないだろうか。

▽米ドル/円 日足チャート

251022iguchiS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。