この記事は2025年11月20日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2025年11月20日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日19日(水)は、片山財務相が植田日銀総裁と木内経済安保相との3者会談後に「為替について具体的な話はなかった」と述べたことで円売りが活発化。政府・日銀が円安を容認したとの見方から円買い介入への警戒感が後退した。

一方、米国では10月のFOMC議事録で、多くのメンバーが年内は金利据え置きが適切との見解を示していたことからドル買いに傾斜。

10カ月ぶりに157.18円前後まで円安・ドル高が進んだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMC議事録を受けてFedWatchが示す12月の25bp利下げの確率は50.1%から31.4%に低下しており、そうした中で本日20日(木)は米9月雇用統計が発表される。

米政府機関閉鎖の影響で1カ月半遅れとなることから新鮮味はないが、米国の労働情勢を示す数少ないデータだけに、市場としては材料視しないわけにはいかないだろう。

市場予想(非農業部門雇用者数5.2万人増、失業率4.3%)ほど弱い結果でなければ、利下げ観測は一段と後退しそうだ。

米ドル/円は年足の陽転が間近(今年始値は157.20円前後)となり、年初来高値の158.87円前後も射程圏内に入ったと考えられる。

本日20日(木)も、東京時間こそ口先介入への警戒感などから伸び悩む場面もあるだろうが、海外時間には158円に向けて一段高となる可能性があると見ている。

▽米ドル/円 4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。