本記事は、椎原 崇氏の著書『やる気1%の続ける技術 ゆるゆるダラダラ続けることが最強の成功法則である』(SBクリエイティブ)の中から一部を抜粋・編集しています。
「継続は失敗するのが当たり前」という前提に立つ
意思決定に使う脳のスタミナが特別多いのか、競争のエネルギーが尽きない戦闘民族タイプなのか、ガチ継続ができる人は確かにいますが、それはやはり特殊なんです。そうではない人は、新しく続けたいことがあっても、「継続は失敗するのが当たり前」という前提に立ちましょう。
大事なことなのでもう1回言います。
新しい習慣作りは失敗するのが当たり前です。
「続かない自分は根性がない」「意志が弱い」「情けない」と思う必要はまったくありません。
自分を責めると、普通はそれ以上続けられなくなります。続かない原因は「自分を責めるから」と言ってもいいくらいです。続かない自分を責めて、「何をやっても続かない人間だ」と思うことで苦手意識が強化されてしまうのがもっとも良くありません。やる前から、「どうせ続かないから」と諦めるようにもなってしまいます。
新しい習慣作りに失敗したら、
「このやり方では続かなかったね」と考えましょう。
やり方が合わなかっただけです。合わないやり方で続けようとしても、必ず失敗するものなのです。
習慣になってしまえば、ラクラク続く
脳科学的にも、新しい習慣作りはものすごく大変ですが、逆に、一度習慣になってしまえばオートモードで楽勝になります。意識せずに自動的に行動する神経回路を使っているので、余計なエネルギーを使わず、ラクラク続けられます。やめるほうが大変になるのです。
「今日から歯磨きをやめてください」って言われたらどうですか?
衛生上の問題はさておき、長年の習慣となっている歯磨きをやめようとしても難しいと思うんですよね。最初の数回は意識してやめたとしても、あるとき「ハッ! 気づいたら歯磨きしていた」という事態が起こるでしょう。意識してやめているときも、「なんか気持ち悪い」と感じるはずです。
僕が10年近く続けているメルマガも同じです。もうすっかり習慣になっているので、書かないと気持ち悪いんです。
「書くの大変でしょう?」って聞かれますが、もはややめるほうが大変です。やめるには意志の力が必要というくらいになっているんです。
挫折者ゼロ、面倒くさがり屋でも続けられるメソッドがある
「これまで何も続けられたためしがない」「続けたいと思っても失敗してばかりだった」という人にこそ、試してほしいのが「ゆる継続」のメソッドです。
ゆる継続では、「やってみたい」「続けてみたい」という気持ちを大切にします。できるかわからないけれど、やってみたいな……。これを続けたらどうなるかな、知りたいな……。そんなふうに最初に芽生えた気持ち。
これを「芽生え」と呼んでいます。
芽生えを大事にし、自分自身を尊重するからこそ続くというのがゆる継続です。
マインド=短期的に成果を出すこと、目標を達成することを重視するのではなく、「自分に続けさせてあげる」ことを重視
そのうえで、やる気1%でもできるように「サボれない仕組み」を作って、長く続けることを大切にします。
仕組み=無理をせず、自分らしく、楽しんで続けられる工夫
「サボれない仕組み」は、5つのポイントがあります。
① マイクロステップ
② 選択アクション
③ 環境カスタマイズ
④ 行動タイミング設定
⑤ メタメタ認知
聞き慣れない言葉もあると思いますが、内容は簡単なことです。これなら、誰でも続けられます。どんなに面倒くさがりでも、飽きっぽくても、意志が弱くても大丈夫です。挫折者はゼロ。僕の「ゆる継続講座」の生徒さんたちが証明してくれています。
これらのマインドと仕組みで、100%成功できるというのが「ゆる継続」のメソッドです。
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