本記事は、椎原 崇氏の著書『やる気1%の続ける技術 ゆるゆるダラダラ続けることが最強の成功法則である』(SBクリエイティブ)の中から一部を抜粋・編集しています。

やる気1%の続ける技術 ゆるゆるダラダラ続けることが最強の成功法則である
(画像=78art/stock.adobe.com)

すでにある習慣をトリガーにする

おすすめは「トリガーを決めておく」ことです。

トリガーとは「引き金」のこと。徒競走では、「位置について〜、よーいドン!」で引き金が引かれた瞬間、走り出しますよね。
習慣化におけるトリガーとは、自分を動かすきっかけとなるものです。トリガーがあれば、何も考えずに自動的に動くことができるんです。

ゆる継続では、とにかく余計なエネルギーを使わないようにします。いつやろうかと考えたり迷ったりせずに自動的に動くには、トリガーが大きな効果を発揮してくれるのです。
すでにある習慣はトリガーとして使うことができます。歯磨きや洗顔、お風呂など、日常の習慣とつなげることができないか考えてみてください。

朝、顔を洗ったら、ジョギングに出かける。
朝食後のコーヒーを飲んだら、SNSに投稿をする。
メイクをしたら、英会話アプリを開く。
通勤電車に乗ったら、本を読む。
家に帰って来たら、ピアノを弾く。
お風呂を沸かし始めたら、日記を書く。

こうやって決めておけば、いつもやっていることをトリガーにして、即、行動することができます。

習慣を置き換える

すでにある習慣を「置き換える」方法もあります。芽生えの実現に対して、あまり良くない習慣があると感じる場合は置き換えを考えてみましょう。

たとえば、やりたい勉強をいつやるかというとき、家に帰って来てソファに寝そべって、ダラダラとスマホを見る時間を勉強時間にあてると考えるのです。これは、「家に帰って来る」のがトリガーでもありますが、同時に習慣の置き換えにあたります。
ダイエットなら、健康的な食事を毎回考えるよりも「朝食はこれ」と決めて、いまの朝食と置き換えてしまうとラクです。

菓子パンの朝食を、和食の朝食に置き換える。
職場で飲んでいる砂糖入りの缶コーヒーを、お茶に置き換える。
駅までのバスを、徒歩に置き換える。

変えたいと思う習慣があれば、「置き換え」の視点で考えてみるといいですよ。

時間を決めておく

もう1つは、単純に「行動する時間を決めておく」ことです。毎日の行動ではない場合は、何曜日の何時とか、何日の何時というように、曜日や日にちとともに決めます。その時間になったら自動的に行動することにしておくのです。

朝6時にジョギングに行く。
20時半にブログを書く。
土日の10時にスポーツジムへ行く。
毎月1日の9時に作品を投稿する。

僕はメルマガを「毎日11時に配信する」と決めています。実際に書き始めるのはそれより早い時間で、日によってまちまちです。読者さんからすると毎日決まった時間にメルマガが届いたほうがいいだろうなと思ったので、書き始める時間よりも配信時間のほうを決めてしまいました。1日の間で11時頃はあまり忙しくない時間帯でもあるので、無理なく配信できそうだなと思ったのも理由の一つです。そんなわけで、とにかく11時に間に合わせるために行動をしています。

「緊急時の時短セット」を用意していることはすでにお話ししましたが、普段通りに書いているのに「時間切れ〜!」というときもあります。もちろん延長して書いてもいいわけですが、僕は11時配信を優先して書きかけの状態でも配信しちゃいます。「途中ですが、もう時間なので続きはまた明日!」ということで送っています。おかげで、頑張り過ぎることもありません。

締め切り効果で行動を促す

こんなふうに、「行動のおしりの時間を決める」のも良い方法です。

締め切りの時間が決まっていると、締め切り前にすごい能力が発揮されることってありますよね?

「退社時刻直前にめちゃくちゃ仕事がはかどった!」
「子どものお迎えの時間前にすごい勢いで家事ができた!」

そういう経験がある人は多いと思います。締め切りがあると、集中力が高まり、生産性やクリエイティビティが高まると言われています。僕のメルマガのように、行動によっては締め切りを決めておくと効果が高いかもしれないので、検討してみてください。

やる気1%の続ける技術 ゆるゆるダラダラ続けることが最強の成功法則である
椎原 崇(しいはら・たかし)
1981年生まれ。コンサルタント。中学を卒業後、高校へは進学せずパチンコ店に入り浸り、月200万円以上を稼ぐパチプロ生活を送る。その後、パチプロを卒業。一時は進学や資格取得を目標とするが、根っからの怠け者、面倒くさがり屋で勉強も続かず、挫折。アルバイトを始めてみても、人間関係を継続するのが苦手なためどれも長くは続かず、人生が行き詰る。仕方なく、「自分で起業するしか選択肢がない」と、一度も就職することなく経営者の道に飛び込む。起業後は運にも恵まれ、飲食店、小売店を5店舗経営するビジネスオーナーとなり、28歳からセミリタイヤ生活を始める。セミリタイヤ生活中に独自の手法で成功の本質を徹底的に研究、「誰でもうまくいく理論」を確立する。その視点から生み出されるコンサルティングは、法人からも個人からも問い合わせが絶えず、「伝説のコンサルタント」と呼ばれるようになり、コンサルティングはもちろんのこと、講座や講演会などのイベントも即満席となる状態が続いている。特に「継続法」を扱った講座は「挫折者ゼロ」と話題の一番の人気コンテンツとなっている。著書に『うまくいったやり方から捨てなさい』(三笠書房)などがある。

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