本記事は、椎原 崇氏の著書『やる気1%の続ける技術 ゆるゆるダラダラ続けることが最強の成功法則である』(SBクリエイティブ)の中から一部を抜粋・編集しています。
芽生えたことが最大の「続ける理由」
周りから見て「やらない理由」ばかりだったとしても、やる人はやりますよね。
家の日当たりが悪いどころかスマホすら持っていなければ、動画撮影は難しそうに感じますが、やる前提でいる人は「使わなくなった古いスマホを友人からもらって動画を撮って、家のWi-Fiにつないでアップしてみよう」と考えます。「やらない理由」「やめる理由」よりも、「やる理由」「続ける理由」のほうが大きいんです。
やめる理由 < 続ける理由
では、続ける理由とは何でしょうか?
ズバリ、芽生えたことだからです。
「やってみたい」「続けたい」と思ったことが最大の理由です。それこそが続ける理由なんだと決めつけてください。最大の理由がすでにあるわけなので、あとはどう続けるかを考えるだけです。
大切なことほど、「やめる理由」を探してしまう
芽生えは、あなたが人生の中で大切に思っていることです。だからこそ、うまくいかなかったときにショックを受けちゃうんですよね。大切であればあるほど、成果が出ないことが恥ずかしいし悔しいんです。だから、最初からうまくいってほしいと思い過ぎてしまいます。
最初からうまくいってほしい。すぐに成果が出てほしい。
そうして、うまくいくことが目的になってしまうと、「できることをやる」のが正しく感じます。そして、いつのまにか「それなりの成果が出やすくて傷つかずに済みそうなこと」に注力し始めます。せっかく芽生えた「やりたいこと」のほうは、やめる理由を見つけてやめちゃうんです。
冷静に考えたら、謎行動ですよね?
大切なことはやらず、できそうなことだけやるって。
本当は大切なことをやったほうがいいはずです。
でも、周囲を見回してみても、ほとんどの人は、やりたいことをやらずにできることだけやっています。人生を使って、一生懸命、できることをやっているんです。
あまりにも、もったいないと思いませんか?
大切なことだから「やめる理由」を見つけてしまうのかもしれませんが、それ以上に「続ける理由」が大きいことに気づいてください。
最初からうまくできないのは当たり前なので、それは「やめる理由」になりません。
才能のある人ほどトップと比較して苦しむものです。才能のある人の「できない」という言葉は、「理想ほどうまくできない」という意味です。普通の人より高い理想を持っていて、それと比べて「できない」と言っているんです。
できる・できないはさておき、「自分のやりたいことを続ける」ことにフォーカスしましょう。やりたいことを続けられているだけで、100%成功です。
失敗ではない「やめる理由」
失敗ではない「やめる」話を付け加えておきましょう。
自分に好奇心を持っていると、「自分がやってみたらどうなるだろう?」っていろいろなことに挑戦したくなると思います。
友人が「最近、こういうことを始めてさ〜」って言っているのを聞いて、「自分もやってみたい!」と思うこともあるでしょう。
よし、これが芽生えだな。芽生えは実現させないと!
そう思って早速チャレンジするものの、すぐに熱が冷めたようになって、続けるのが苦行になってくる。
これまで紹介してきた失敗の原因のどれかに当てはまっているのなら、やり方や考え方を少し変えるだけで再び続けることができるはずです。
でも、どれもピンと来ない場合、芽生えに意識を向けようとしてもできない場合は、「やる気0%」なのかもしれません。
やる気0%なら、やらなくていいんですよ?
やめることがすべて失敗ではないことも覚えておいてください。
失敗とは「芽生えを尊重できずに」途中でやめてしまうことです。
「芽生えを尊重して」やめるのならば失敗じゃありません。
やってみたいと思ってとりあえず始めてみたけれど、途中で「本当にやりたいのはこれではなかった」と気づいたからやめるというのは、まったく、全然、失敗じゃないんです。
別にやりたくなかった!
これは、続ける必要のないことです。勇気を持って、やめましょう。「失敗したくない」と言ってしがみつくと、本来の芽生えが無視されてしまいます。単純に、すごく疲れると思います。
やる気0%なのに、無理にエンジンをかけ続けようとしている状態です。やめてしまえばスッキリとして、他にやりたいことが出てくるでしょう。
自分の感覚を信頼して選択することが、もっとも重要なのです。
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