本記事は、椎原 崇氏の著書『やる気1%の続ける技術 ゆるゆるダラダラ続けることが最強の成功法則である』(SBクリエイティブ)の中から一部を抜粋・編集しています。

やる気1%の続ける技術 ゆるゆるダラダラ続けることが最強の成功法則である
(画像=JoxyAimages/stock.adobe.com)

三日坊主で悩んでいる人こそ、継続できる

「今日からこれを続けるぞ」と思って、始めたはいいけれど長続きしないことを「三日坊主」と言いますよね。
ネガティブな意味で使われる「三日坊主」ですが、ポジティブに捉えなおすことができます。

「三日坊主=好きなことしか続けられない人」
とは言えないでしょうか? 三日坊主の人は、きっと「やりたい」「好き」「楽しい」という感覚に敏感なんです。

まずは「やってみたい!」と思って素直にやり始められるのが素晴らしい。本当にそれが好きかどうかはやってみないとわかりませんから、まずトライしたわけです。そして、やってみたら「違った」「無理だった」と気づいてやめるのなら、まったく問題ありません。むしろ健全です。

一方、「ガチ継続」が得意な人は、好きなことじゃなくても続けられてしまいます。エネルギーをゴリゴリ使って頑張れてしまいます。すると、あとから心や身体を壊すことにもなりかねません。
三日坊主の人はその心配がないのです(笑)

自分の人生にとって大切なことを続けるという意味では、三日坊主の人のほうが向いていると言ってもいいんじゃないでしょうか。

好きなことであるはずなのに続かないという人も安心してください。ちゃんと仕組みを作って、ゆるく続けていきましょう。「ゆる継続」の考え方では、3日は続けられて4日目にできなかったとしても、まったく問題ありません。5日目にまたやればいいだけです。「続かない」と悩む必要はまったくないのです。

「自分に続けさせてあげる」という感覚

好きの力で継続する「ゆる継続」は、根幹に「芽生えの尊重」があります。ちょっとでも「やってみたい」と思ったのなら、その気持ちを尊重して、「自分に続けさせてあげる」と考えるんです。
たとえ周りが「続けても意味ないからやめなよ」と言ってきたり、邪魔が入ったりしても、自分で自分に続けさせてあげましょう。

続けていいんだよ。大丈夫だよ。気にしなくていいよ。
そうやって、自分にやさしくしてあげます。

「続けなきゃダメだ! ここでやめたら恥ずかしいぞ!」と自分に厳しくするんじゃなくて、「続けていいよ。気にしなくていいよ」と自分にやさしくするんです。

この違い、わかりますか?

たとえば、小さな子どもが植物の観察を楽しんでいるのに、意地悪な子が「草なんか見ていたって何にもならないよ」と邪魔してきたとき、あなたは「気にしなくていいよ。続けていいんだよ」って言ってあげるんじゃないでしょうか。

その子が観察記録をお休みする日があっても、「また明日やればいいよ」と言ってあげますよね。やりたいことを続けている子には、「続けさせてあげたいな」って思うと思うんです。

「続けなきゃダメ」じゃなくて「続けていいよ」

できないときがあっても気にせず、「続けていい」んです。だって、せっかく自分が「やってみたい」と思ったことなんですから、ちょっと邪魔が入ったくらいで諦めたら、かわいそうじゃないですか。

おそらく自分の中にも「やっぱり自分には無理だったかな」とか「もっと別のことをしたほうがいいんじゃないかな」などという考えが湧いてきて、やめたくなることがあるでしょう。

それは、芽生えを尊重しなくなっているサインです。そういうときは、「やってみたい」「こうなりたい」と自分の中に芽生えた気持ちに意識を向けてみてください。だって、やりたいから始めたことなんですから。自分にやさしく「続けていいよ」と言ってあげましょう。

自分への好奇心を持とう

ちょっとでも「やってみたい」という気持ちがあるなら、「続く・続かない」はさておき、チャレンジしてみることが大切です。チャレンジして初めてわかることがあるからです。失敗したらどうしよう、続かなかったらどうしようと心配するより、
「やってみたら、自分はどうなるのかな?」
と興味津々しんしんになってほしいんです。

どんな気持ちになるのかな? どんな変化が起こるのかな?
好奇心のカタマリになって、自分自身に注目してみてほしいんです。

自分への好奇心は、続ける力になります。続けた先の自分を見てみたいわけですからね。

僕が身体を絞ってボディメイキングをしたときは、「体脂肪率が11%以下になると身体が軽い」という噂を聞いて、「へぇ、自分がやってみたらどんな感じだろう?」と興味を持ったのがきっかけです。「僕もやってみたいな」と思ったんです。それで筋トレを続けることにしました。

このときの筋トレをするモチベーションは、「自分への好奇心」です。続けたらどうなるんだろう? というワクワクする気持ちです。「漫画の続きが読みたい、先が気になる!」っていうのと似たような感じ。

それで、どうなったか? 実際に体脂肪率を9.2%まで落としてみて、確かにすごく身体が軽く感じたし、腹筋が6つに割れることもわかりました。腹筋の割れ方って、人によって4つとか8つとか違うんですよ。「へぇ〜、僕は6つなんだ」とわかって面白かったです。

三日坊主の自負がある人にとっては、「うわー、キツそう。自分には無理かも」って思うかもしれません。僕と直接会ったことのある人はわかると思うんですが、ハードそうなトレーニングとか似合わないんですよ。でも、好奇心がエネルギーになっていると、筋トレを続けるのも苦ではありませんでした。いまも「ゆる継続」しています。

こんなふうに、自分への好奇心を持つことで、何事もラクに続けられるようになります

やる気1%の続ける技術 ゆるゆるダラダラ続けることが最強の成功法則である
椎原 崇(しいはら・たかし)
1981年生まれ。コンサルタント。中学を卒業後、高校へは進学せずパチンコ店に入り浸り、月200万円以上を稼ぐパチプロ生活を送る。その後、パチプロを卒業。一時は進学や資格取得を目標とするが、根っからの怠け者、面倒くさがり屋で勉強も続かず、挫折。アルバイトを始めてみても、人間関係を継続するのが苦手なためどれも長くは続かず、人生が行き詰る。仕方なく、「自分で起業するしか選択肢がない」と、一度も就職することなく経営者の道に飛び込む。起業後は運にも恵まれ、飲食店、小売店を5店舗経営するビジネスオーナーとなり、28歳からセミリタイヤ生活を始める。セミリタイヤ生活中に独自の手法で成功の本質を徹底的に研究、「誰でもうまくいく理論」を確立する。その視点から生み出されるコンサルティングは、法人からも個人からも問い合わせが絶えず、「伝説のコンサルタント」と呼ばれるようになり、コンサルティングはもちろんのこと、講座や講演会などのイベントも即満席となる状態が続いている。特に「継続法」を扱った講座は「挫折者ゼロ」と話題の一番の人気コンテンツとなっている。著書に『うまくいったやり方から捨てなさい』(三笠書房)などがある。

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