本記事は、菅原 洋平氏の著書『仕事が速い人があたりまえにやっていること』(アスコム)の中から一部を抜粋・編集しています。
仕事が速い人は実践している「デジタルデトックス」
「余計な情報」があふれているものの代表格といえば、スマートフォン(以下、スマホ)。
放っておいても情報が流れ込み、多くの人が情報を抱え込みすぎています。
一見、なんでもその場でサクサク検索して調べてしまう人のほうが、要領がよく仕事が速いと思いがちですが、実際はその逆。
適度にデジタルデトックスをしたほうが、自分がやるべきことに集中できるようになります。
スマホやタブレットと距離を置く簡単な一例を紹介しましょう。
- 寝る1時間前になったら戸棚にしまう
- 帰宅後はバッグの中に入れたままにする
- 玄関に置いて外出時だけ使用する
- 休日の午前中や入浴後の時間は、画面を見ない
私の場合、打ち合わせの行先などはあえてプリントアウトをして、外出時にはスマホを見ないようにしています。また普段の生活では、スマホではメールやSNSを見ないと決めています。
「デジタルデトックス」のポイントは、自分の意志とは関係なく、スマホを見ることができなくなる環境をつくること。
なかには、「インターネットに接続するルーターの電源をタイマーで切ってしまう」という人もいます。延長コードにダイヤルがついているものを使用して、時間になったらインターネットがつながらなくなる環境をつくるのです。
まずは1時間、情報から離れることから始めてみましょう。
入浴中やストレッチ、ジョギングをしている間など、「それ」をしている間は情報から離れる、という環境をつくります。スマホを置いてスーパーに買い物に行くのもいいですね。それができれば、「休日の半日」「外出中」という感じで、場面を限定して一定期間離れてみましょう。
意志の力で行動を変えるのは難しいですが、環境を変えてしまえばおのずと行動は変わります。
最初は落ち着かない感じがしますが、そのままやりすごしていると、情報から解放されて、文字どおり視界が明るくなります。交感神経の過剰活動によって収縮していた瞳孔が、開いていくからです。
この解放感を得られると、情報と一定の距離をとることにストレスを感じなくなります。
ちなみに最近では、受付でスマホやタブレットを預けて宿泊する、「デジタルデトックスプラン」がついたホテルや旅館もあるようですね。旅行や出張のときに、宿泊先の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?
作業・習慣の「順番」を変えるのも有効!
デジタルデトックスなど新しい生活習慣をつくるのは、ハードルが高いという人もいるかもしれません。
そこで、新しい作業を加えずに、いまの作業の順番を変えることで、不必要な情報に注意を奪われるのを防ぐ方法もあります。
無自覚にスマホを見始めると、いつになったらスマホを見ることが終わるのか、脳が予測することができません。いつくるのかわからない利益に期待し続けてしまいます。そこで、損失を未然に回避するのです。
「利益と損失?」と思った方、これから説明するのでご安心を。
たとえば、夕食をとった後に入浴する習慣の人の場合。
夕食後にソファでスマホを見ていたら入浴するのが面倒くさくなり、だらだらネットサーフィン。ようやく入浴したら0時すぎになってしまい、寝不足になりがち……。そんなときは、帰宅後すぐに入浴し、その後で夕食をとるように順番を変えてみましょう。
この場合、入浴が遅れることで寝不足になってしまうのが「損失」、その損失を生み出すのが「ネットの目新しい情報という利益」への期待です。
そこで、ネットの情報という目の前の不確かな利益によって、少し先の未来に起こる寝不足(損失)を避けるため、「入浴する」という行為を前にもってきます。
人間の脳は、計画どおり行動できると、その達成感から同じ行動を続けようとする反応が生まれます。さらに、「なにか目新しい情報」という不確かな利益に対して脳が期待しなくなるため、だらだらとネットサーフィンをしてしまうのを自然と防げるようになるのです。
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