ゼビオ、豪のゴルフ用品販売大手を傘下に
「スーパースポーツゼビオ」、「ヴィクトリア」などを運営するゼビオホールディングスは5月半ば、オーストラリアのゴルフ用品販売大手のドラモンド・ゴルフを買収すると発表した。ゼビオとして海外M&Aは実に13年ぶり。
取得金額はしていないが、ドラモンドの直近売上高は100億円を超えるという。2027年4月の買収完了を見込む。人口増を背景に高い成長が期待されるアジア・太平洋地域での事業拡大に結び付ける狙いだ。
ゼビオは2013年にシンガポール企業からゴルフ用品事業を買収したのを足掛かりに現在、シンガポール、マレーシア、タイに合計43店を展開する。海外M&Aとして今回のドラモンド買収はこの時以来。
ゼビオは総合スポーツ用品販売の「スーパースポーツゼビオ」業態を中国と韓国に出店していたが、コロナ禍の影響などで中国は2021年、韓国も2025年までに退店しているだけに、海外事業の再構築の第一歩となるか注目される。
ABCマート、韓国で攻勢を強める
6月初め、韓国アパレル大手のイーランドワールド(ソウル)からシューズ専門のセレクトショップ「FOLDER」事業を取得すると発表したのはエービーシー・マート。
FOLDERは韓国内に35の直営店を持ち、売上高は約105億円(1000億ウォン)。ABCマートはこのうちの27店舗を取得する。取得金額は非公表。
ABCマートは韓国に320店(2026年2月末)を展開し、海外店舗数で台湾64店、米国7店、ベトナム5店、フィリピン2店を圧倒する。有力セレクトショップを取り込み、韓国でのプレゼンス(存在感)をより高める構えだ。
前年、ZOZOが英国ファッション通販を大型買収
翻って2025年をみると、上場の小売企業による海外M&Aは2件にとどまった。ファッション通販大手のZOZOが米国の同業LYST(ロンドン)を、中古ブランド品買い取り・販売のコメ兵ホールディングスが中古品ライフコーマスの米国iShopShops(ニューヨーク)をそれぞれ買収した。
いずれも海外での販路拡大が目的で、なかでもZOZOの案件は買収金額が243億円に上った。
文:M&A Online