豊田織機TOB、 国内企業同士で最大規模に

最大の注目案件はトヨタ自動車グループによる豊田自動織機の非公開化。TOBは1月半ばに始まり、3月末に成立した。買収総額は約5.9兆円(TOB以外の自己株取得分を含む)に上り、日本企業同士の買収としては過去最大だ。

トヨタの源流企業である豊田織機の非公開化が発表されたのは昨年6月。当初の買付価格は1株1万6300円だったが、価格を2度引き上げ、2万600円とした。

物言う株主の米投資ファンドが「買付価格が安過ぎ、(豊田織機の)の本源的な価値を反映していない」として批判のトーンを強めていた経緯がある。

久光製薬のMBO、過去2番目のスケール

湿布薬「サロンパス」で知られる久光製薬ではMBOを目的とするTOBが年明けから2月半ばにかけて行われ、総額は約3900億円に達した。MBOとしては2024年に成立した大正製薬ホールディングスの案件(約7070億円)に次ぐ規模だった。

M&A Online

(画像=大型MBOで非公開化した久光製薬の看板(東京駅前で)、「M&A Online」より引用)

海外投資ファンドでは米国勢が幅を利かせる中、スウェーデンのEQTがクラウド関連事業の豆蔵と、情報サイト「食べログ」など運営のカカクコムの非公開化案件に関与し(カカクコムのTOBは進行中)、奮闘ぶりが目立った。

また、親子上場の解消を目的とする案件は5件。このうち、イオンはホームセンターのサンデー、伊藤忠商事は傘下の伊藤忠食品にTOBを行い、完全子会社化した。

文:M&A Online