多業態の店舗展開、M&Aが寄与

買取・販売の拠点であるグループの店舗数は336店(直営305店、7月末見通し)で、1都3県を中心とする関東に3分の2が立地する。

基幹(総合)業態のリユース品全般を扱う「トレジャーファクトリー」、衣料服飾雑貨主体の「トレファクスタイル」が各110店前後。専門業態としてスポーツ・アウトドア用品、古着、インテリア・家具、ゴルフ用品などの店舗を運営する。昨年は楽器専門の「トレファク楽器」が新しく加わったばかり。

こうした多様な業態の店舗展開を進めるうえで牽引役は他でもないM&Aだ。2010年代半ばから案件が相次いだ。

その一つがブランド古着に特化したリユース店「Kindal」を手がけるカインドオル(大阪市)の買収。東京、大阪などに約40店舗を展開し、基幹業態の「トレジャーファクトリー」、「トレファクスタイル」に次ぐ店舗数を持ち、専門業態の中核を担う。

2014年には、同じくブランド古着やハイブランド・ジュエリーを扱う「ブランドコレクト」事業を当時の運営会社から取得。現在、原宿、表参道など都内に9店舗を運営する。

また、2018年にゴルフ用品リユースのゴルフキッズ(現GKファクトリー、東京都足立区)を、2020年には静岡県を地盤に総合リユースや貴金属リユースを手がけるピックアップジャパン(静岡県磐田市)を傘下に収めた。

この頃、引越、オークション、終活・生前整理サービスなどの新事業に着手した。また海外事業もスタートし、2016年にタイ(現在6店)、2022年に台湾(同3店)に出店した。

M&A Online
(画像=衣類服飾雑雑貨「トレファクスタイル」と、ブランド古着「Kindal」の店舗(いずれも都内)、「M&A Online」より引用)

国内外で新たなM&Aの出番は?

中期経営計画(3カ年、毎年4月にローリング方式で更新)では2029年2月期に売上高710億円を掲げる。年間30~40店のペースで出店を進め、425店程度にネットワークを拡充する。

国内のリユース市場は3兆円を突破したとされる。節約志向や環境意識に加え、付加価値の高いブランド品を軸とするインバウンド(訪日客)需要が追い風となって拡大傾向が続いている。

中計では引き続きリユース事業の成長にアクセルを踏み込むとともに、リユースと相乗効果や補完関係にある周辺事業への投資や、海外市場展開を積極化する方針だ。現地法人を昨年設立した米国では今期中に1号店の出店を予定する。

好調な業績を背景に、事業の奥行きと間口をどう広げていくのか。その一翼として国内外で新たなM&Aの出番もありそうだ。

M&A Online
(画像=「M&A Online」より引用)

文:M&A Online