「群馬新潟FG」、「ちばFG」も来年4月発足

昨年は、新潟県地盤の第四北越銀行を傘下に置く第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行、千葉銀行と千葉興業銀行がそれぞれ経営統合を発表した。

前者は「群馬新潟フィナンシャルグループ」、後者は「ちばフィナンシャルグループ」を2027年4月に発足させる。隣県との越境統合の群馬新潟FGは総資産で全国5位、県内統合のちばFGは、横浜銀行を中核とする全国2位の横浜フィナンシャルグループにほぼ肩を並べる。

ちなみに、地銀トップは福岡銀行などを傘下に持つふくおかフィナンシャルグループ。総資産33.5兆円(2026年3月末)は2位の横浜FGを8兆円近く上回る。

地銀の数は現在95行で、このうち相互銀行を前身とする第二地銀が34行。地銀は2000年代初めに130行を超えていたが、この四半世紀で約3割減った。

その大部分は第二地銀で、地銀の再編は第二地銀の集約・淘汰の歩みと軌を一にする。第二地銀同士の合併、各都道府県のトップ地銀による統合を主体とし、同時並行で都道府県の枠を超えた広域再編が各地で進展してきた。

千葉県2位、京葉銀行の出方は?

今後、要ウオッチのエリアはどこか。その一つが首都圏は千葉県。県内トップの千葉銀と3位の千葉興銀の統合で取り残される格好となる2位の京葉銀行の出方が注目される。

京葉銀は第二地銀でも五指に入る大手で、総資産は6.6兆円規模。単独路線を堅持するのか、どこかのグループに合流するのか、それとも自ら統合を仕掛けるのか。

首都圏には横浜FGのほか、きらぼしフィナンシャルグループ(傘下行はきらぼし銀行)、めぶきフィナンシャルグループ(傘下行は常陽銀行、足利銀行)が割拠する。

京葉銀は2021年から、りそなホールディングスと業務提携関係にある。りそなHDは埼玉りそな銀行を傘下に持つだけに今後、“急接近”に発展する可能性も考えられる。

引き続き目が離せない東海エリア

あいちFGと三十三FG、しずおかFGと名古屋銀という2つの経営統合を控える東海エリアも引き続き目が離せない。

周囲を見渡すと、岐阜県にはトップ地銀の十六銀行を中核とする十六フィナンシャルグループに、これを追走する大垣共立銀行。三重県では百五銀行が三十三FGを抑えてトップ地銀の座にある。いずれも独自路線を保っているが、この先、再編に傾くことがあるのか。

しずおかFGは名古屋銀との統合で総資産は22兆円規模となる。20兆円がメルクマークとされるメガ地銀の仲間入りを果たすと同時に、東海エリアで断トツに立つ。

一方、あいちFGと三十三FGの統合後の総資産は11兆円ほど。仮に、これに総資産7.6兆円の百五銀、7.5兆円の十六FG、6.7兆円の大垣共立銀のいずれかが加われば、一気に20兆円が視野に入る。

◎地銀:総資産上位(2026年3月末)

1 ふくおかFG33兆5594億円
2 横浜FG25兆6704億円
3 千葉銀+千葉興銀(ちばFG)21兆6083億円+3兆3966億円
4 しずおかFG+名古屋銀16兆0160億円+6兆2727億円
5 第四北越銀+群馬銀(群馬新潟FG)10兆8402億円+10兆8559億円
6 めぶきFG21兆1736億円
7 ほくほくFG16兆9637億円
8 西日本FHD13兆8522億円
9 八十二長野銀行13兆5544億円
10 九州FG13兆5255億円
11 北洋銀行13兆2713億円
12 山口FG13兆1804億円
13 ひろぎんFG12兆2105億円
14 京都FG11兆8256億円
15 あいちFG+三十三FG7兆1682億円+4兆5640億円
16 ちゅうぎんFG11兆3702億円
17 七十七銀行10兆4328億円