本記事は、五百田 達成氏の著書『「誘える人」がぜんぶ手に入れる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中から一部を抜粋・編集しています。
最初は「とにかく誘いやすい人」を誘ってみる
いざ「自分から誰かを誘ってみよう」と思い立ったとき、一番初めにぶつかる壁が「で、誰を誘えばいいの?」という問題です。人づきあいを広げたい。でもやみくもに誘うのも気が進まない。そもそも誘える相手なんて、いたっけ……?
人を誘うことにまだ慣れていないうちは、まずはハードルの低いところから始めることをおすすめします。
憧れの人や、長年連絡を取っていない疎遠な友人をいきなり誘うのは、フレンチのフルコースをゼロからつくるようなもので、初心者にはハードルが高すぎます。
そうではなく、「冷蔵庫の余り物で、とりあえずチャチャッとつくる」くらいの感覚でいいのです。
「失敗してもいいや」と気楽に構え、まずは来てくれそうな人を誘うところからスタートしてみてください。
では、その誘いやすい人とは具体的にどんな人でしょうか。
それは「暇そうな人」「関係性が近い人」「すぐ返事をくれる人」です。この3つの条件が揃った、「この人ならまあ断らないだろう」と確信を持てる相手を選んで、まずはトライしてみることが基本になります。
とくに大きなポイントが、「暇そうな人」。
「せっかく誘うなら、みんなの憧れの的である人気者を誘いたい」と思うかもしれませんが、初心者は避けたほうが無難です。なぜなら、人気者は常にスケジュールが埋まっているからです。
勇気を出して誘っても「ごめん、今月は無理で」「来月もちょっと厳しくて」と断られる確率がどうしても高くなります。すると、あなたは「やっぱり私なんてダメなんだ」と勝手に傷つき、メンタルが削られ、疲弊してしまいます。
まずは、時間に余裕がありそうでフットワークが軽い、いい意味で「暇そうな人」を狙って、OKをもらう成功体験を積んでください。
また、「直近で連絡を取っている人」であることも良いポイントです。何年も連絡を取っていない久しぶりの人に「元気?」といきなり連絡するのは、どうしても心理的ハードルが高くなります。
相手にも「急にどうしたんだろう?」「何か裏があるのかな?」と警戒されるリスクがあります。だからこそ、日々連絡を取っている人や、直近でLINEのやり取りをした人を誘うのが一番簡単です。
たとえば僕の場合、SNSで友人の誕生日通知を見つけたら、すかさず「お誕生日おめでとう!」とメッセージを送るようにしています。そこで「ありがとう! 久しぶりだね」と返事が来たら、その1ターンのラリーを口実にして「最近どう? 月末にお茶でもしない?」と自然に誘い込むことができます。
このように日常の延長線上にいる人は、とても誘いやすいのです。その関連で「返事が早い人」も大事なポイント。なかなか返事が来ない人だと「どうしたのかな?」「誘い方がよくなかったかな」とあれこれ気をもんでしまうので、これまた初心者向きではありません。
また、「リスクが低い人を選ぶ」のも重要です。
リスクとは、「断られたり、逆に距離を縮めすぎたりしたときの気まずさ」のことです。たとえば、職場の直属の上司や後輩、あるいは仕事で密接に関わっている取引先の人。
もちろん、食事に誘って断られたくらいで、翌日から顔を合わせるのが気まずくなることはないでしょう。ただ、万が一関係がこじれたり、ハラスメントだと受け取られたりしたら仕事に実害が出ますよね。これは非常に「ハイリスクな相手」です。
初心者のうちは、こうしたリスクの高い本丸にいきなり挑んではいけません。
「断られてもまったく自分の人生に支障がない」「失敗してもノーダメージ」と思える、安全でリスクの低い相手を選ぶこと。
そうやって「誘いやすい人」で練習を繰り返し、自分の「誘う力」のアイドリングが十分に済んでから、少しずつ新しいつながりへと手を広げていけばいいのです。
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