本記事は、五百田 達成氏の著書『「誘える人」がぜんぶ手に入れる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中から一部を抜粋・編集しています。
先回りして「断ってもいいよ感」を演出する
誘う相手が決まり、大義名分も用意できた。
しかし、いざメッセージを送ろうという段階になって、スマホを前に「どんな言葉で送ればいいんだろう?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
重すぎず、かといって軽すぎず。相手にプレッシャーを与えずにOKをもらいやすくするには、言葉の選び方が非常に重要になってきます。
ここからは、僕が実際に送った誘いのメッセージを紹介しつつ、細かいけれど実はとても大事なところ、こだわりたいポイントをお伝えします。
・「ご都合・ご意向」を聞く
まずは、僕がよく使うフレーズです。
「〇〇の会を企画しています。ご都合・ご意向いかがでしょうか?」
誰かを誘うとき、「ご都合はいかがでしょうか?」と聞く人は多いと思います。
しかし僕のこだわりポイントは、「都合」だけでなく、あえて「意向(= そもそも行きたいかどうか)」という言葉も入れていることです。
「予定は空いているけれど、正直今はそんなに行きたい気分じゃないな」というときってありますよね。「ご都合」だけを聞いてしまうと、相手は予定が空いていれば断りにくくなってしまいます。
だからこそ、「行きたいと思ってもらえたらでいいので、ぜひ来てほしい」「あなたの『行く・行かない』という意向も大事にしていますよ」という気持ちを暗に伝えるために、「ご意向」という言葉を添えているわけです。
・カギカッコで相手の気持ちを代弁する
もう一つ、僕が実際のLINEで多用しているのが、カギカッコを使ったテクニックです。
「よかったら来週月曜、東京駅付近で〇〇の会をしませんか?」といった誘いの言葉に続いて、
「『場所は違うところがいい』『時間帯をずらしたい』などあればおっしゃってください」
「『うーん、これは難しいな』というときには、遠慮なくご連絡ください」
「『ちょっと興味ないなー』ということであれば全然スルーしてください」
これらは、カギカッコの中で「相手の言いにくい心の声」をこちらが代弁しているわけです。
誘われた側からすると、「時間はいいけど場所がちょっと遠いな」とか「今回は気乗りしないな」と思っても、それを自分から言い出すのは少し労力が要りますよね。
だからこそ、相手が言いにくいであろう要望や断り文句を、カギカッコを使ってあらかじめこちらでやわらかい口語を使って言語化してあげるのです。これは相手の心理的負担をぐっと下げる、効果的な技術です。
・断ってもいい抜け道を用意する
誘う際に最も大切なのは、相手に対して「断ってもいいよ感」を出すことです。
「忙しかったら全然スルーしてね」
「ちょっと顔を出すだけでも」
「無理のない範囲で」
僕は誘いの文面に、こうした言葉を必ずと言っていいほどちりばめます。
相手が断ることに罪悪感を持たないよう、文面にあらかじめ逃げ道を張り巡らせておくのです。
「どうしても来てほしい!」という熱意を真っ直ぐにぶつけるのは、ときに相手にとって重い強要になってしまいます。相手の断る労力までを先回りして想像し、抜け道を用意しておくことで、そういう事態を回避します。
・関係性が途切れない安心感を与える
最後に、総仕上げとしておすすめしたいのが、「関係性が途切れない安心感」を与える一言を添えることです。
「定期的に開催してるから、もし今回無理でもまたぜひ!」
「今回は難しくても、引き続きよろしくお願いします」
お誘いの最後にこうした言葉を添えるのは、「今回断っても、あなたとの関係は続くよ」という保証をつけるテクニックです。
誘われる側は、「せっかく誘ってくれたのに、断ったらもう二度と声をかけてもらえないのでは」「関係が途切れてしまうのでは」というプレッシャーを感じているものです。そのプレッシャーを先回りしてなくしてあげる。
相手を追い詰めないこの配慮は、結果的に「この人からの誘いは、心地いいな」「また会いたいな」と思わせ、長く続く良い関係につながります。
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