本記事は、五百田 達成氏の著書『「誘える人」がぜんぶ手に入れる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中から一部を抜粋・編集しています。

「誘える人」がぜんぶ手に入れる
(画像=おでんじん/stock.adobe.com)

「呼びたくない人を徹底的に呼ばない」単発の会にする

自分で企画して誘った集まりが、予想以上に盛り上がって大成功した。そんなとき、僕たちはつい、こんなことを言ってしまいがちです。

「すごく楽しかったから、このメンバーでLINEグループをつくろうよ!」
「毎月第3金曜日の定例会にしよう!」

しかし、心地よい人間関係を保ちたいのであれば、関係を永続的な「サークル」「コミュニティ」にしようとしたり、安易にLINEグループをつくったりするのはおすすめしません。
なぜなら、それは人間関係がよどむ一番の原因になるからです。


集まりがうまくいったからといって、サークルのような継続的なものにしてしまうと、途端に「毎月1回やらなければならない」という義務感に変わり、幹事の大きな負担になってしまいます。
「毎月第3金曜日」のように定例化したほうが、先の予定を合わせやすいという人たちもいるでしょう。しかし、定例化は確実にマンネリを生みます。そして何より、僕自身が「第3金曜日に、もっと楽しい別の予定が入ったら嫌だな」と思ってしまうのです。

だからこそ、僕は集まりをサークル化せず、「何月何日のボードゲーム会」というように、常に「単発の会」として企画し、そのたびに人を選ぶようにしています。

この「単発の会」にするメリットはなんだと思いますか?
それは、「ちょっと合わなかったな」「この人はもう呼びたくないな」と思う人を誘わなくて済む、ということ。苦手な人と無理に付き合うプレッシャーがなくなることです。
もしサークルやコミュニティにしてしまえば、特定の人だけを呼ばないのは単なる「仲間外れ」になってしまいます。しかし、毎回が単発の企画であれば、「今回はこういう趣旨なので、このメンバーにしました」と、その都度新しいメンバーで構成することができる。
つまり、呼びたくない人を徹底的に呼ばないための最強の防衛術が「単発の会にする」ということなのです。

同じ理由で、大人数のLINEグループもつくりません。最初は盛り上がっていても、次第にリアクションは薄くなっていき、結局は誰も発言しない意味のないグループになってしまいます。

だから僕は、LINEグループに「次回どうする?」と一斉送信するのではなく、毎回「今回は誰を呼ぼうか」とゼロベースで考え、本当にそのときに会いたい人にだけ個別に連絡をして、手づくりで人を集めるようにしています。
毎回ゼロから企画して、一人ひとりに個別に声をかける。それはたしかに、少し手間に感じるかもしれません。しかし、この「毎回誘う人をゼロから検討する」「意図的に新陳代謝を引き起こす」を怠らないことこそが、常に自分の心理的安全性が保たれた、最高に居心地のいい空間を維持するポイントです。

また、長く付き合っていれば、参加者のライフステージも当然変わっていきます。結婚・出産や、仕事の都合などで来られなくなる人も出てきます。そうしたときには、「ちょっと皆さんご都合も変わってきたと思うので、いったんこの会は縮小しますね」とあえて宣言するなどして、意図的に人間関係を新陳代謝させていくことも大切です。

人間関係は固定されたものではなく、水のように流れていくのが自然な状態です。切り捨てたり、切り捨てられたりはお互い様。僕自身、いつしか誘われなくなった集まりは山ほどあります。もちろん、少しさみしい気持ちにはなりますが、その集まりの幹事には幹事の方針があります。だから仕方ない。なあなあで形だけ付き合うのではなく、一期一会。またいつか出会ってもいいし、出会わなくてもいい。

  • LINEグループはつくらない
  • 定例会にしない

これを合言葉にしましょう。面倒でも毎回「単発の会」を手づくりすること。
それが、幹事にとっても参加者にとっても、一番風通しがよく負担のないお付き合いの形なのです。

「誘える人」がぜんぶ手に入れる
五百田 達成(いおた・たつなり)
心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。東京大学教養学部卒業後、KADOKAWA、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。専門分野は「コミュニケーション心理」「ことばと伝え方」「SNSと人づきあい」。会社員としての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。「あさイチ」(NHK)、「ヒルナンデス!」(日本テレビ)ほか、メディア出演も多数。著書『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『話し方で損する人 得する人』『超雑談力』『不機嫌な妻 無関心な夫』『10歳までに身につけたい自分の気持ちを上手に伝える ことばの魔法図鑑』『会話IQ本当に頭がいい人の話し方』(以上、ディスカヴァー)はシリーズ120万部を超えている。文章・エッセイ教室「おとなの寺子屋」も好評。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます。
「誘える人」がぜんぶ手に入れる
  1. なぜ名刺交換しても仕事にならない? 仕事を生む人脈の見つけ方
  2. 断られても傷つかない相手を選ぶ、誘う力を育てる練習法
  3. 定例会にするな! 居心地のいい人間関係を守る集まり方
  4. 断ってもいいよ感を出す、心地よい誘い方の作法
  5. NGリストで守る、居心地のいい人間関係の作り方
ZUU online library
(※画像をクリックするとZUU online libraryに飛びます)