本記事は、五百田 達成氏の著書『「誘える人」がぜんぶ手に入れる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中から一部を抜粋・編集しています。
「呼びたくない人を徹底的に呼ばない」単発の会にする
自分で企画して誘った集まりが、予想以上に盛り上がって大成功した。そんなとき、僕たちはつい、こんなことを言ってしまいがちです。
「すごく楽しかったから、このメンバーでLINEグループをつくろうよ!」
「毎月第3金曜日の定例会にしよう!」
しかし、心地よい人間関係を保ちたいのであれば、関係を永続的な「サークル」「コミュニティ」にしようとしたり、安易にLINEグループをつくったりするのはおすすめしません。
なぜなら、それは人間関係がよどむ一番の原因になるからです。
集まりがうまくいったからといって、サークルのような継続的なものにしてしまうと、途端に「毎月1回やらなければならない」という義務感に変わり、幹事の大きな負担になってしまいます。
「毎月第3金曜日」のように定例化したほうが、先の予定を合わせやすいという人たちもいるでしょう。しかし、定例化は確実にマンネリを生みます。そして何より、僕自身が「第3金曜日に、もっと楽しい別の予定が入ったら嫌だな」と思ってしまうのです。
だからこそ、僕は集まりをサークル化せず、「何月何日のボードゲーム会」というように、常に「単発の会」として企画し、そのたびに人を選ぶようにしています。
この「単発の会」にするメリットはなんだと思いますか?
それは、「ちょっと合わなかったな」「この人はもう呼びたくないな」と思う人を誘わなくて済む、ということ。苦手な人と無理に付き合うプレッシャーがなくなることです。
もしサークルやコミュニティにしてしまえば、特定の人だけを呼ばないのは単なる「仲間外れ」になってしまいます。しかし、毎回が単発の企画であれば、「今回はこういう趣旨なので、このメンバーにしました」と、その都度新しいメンバーで構成することができる。
つまり、呼びたくない人を徹底的に呼ばないための最強の防衛術が「単発の会にする」ということなのです。
同じ理由で、大人数のLINEグループもつくりません。最初は盛り上がっていても、次第にリアクションは薄くなっていき、結局は誰も発言しない意味のないグループになってしまいます。
だから僕は、LINEグループに「次回どうする?」と一斉送信するのではなく、毎回「今回は誰を呼ぼうか」とゼロベースで考え、本当にそのときに会いたい人にだけ個別に連絡をして、手づくりで人を集めるようにしています。
毎回ゼロから企画して、一人ひとりに個別に声をかける。それはたしかに、少し手間に感じるかもしれません。しかし、この「毎回誘う人をゼロから検討する」「意図的に新陳代謝を引き起こす」を怠らないことこそが、常に自分の心理的安全性が保たれた、最高に居心地のいい空間を維持するポイントです。
また、長く付き合っていれば、参加者のライフステージも当然変わっていきます。結婚・出産や、仕事の都合などで来られなくなる人も出てきます。そうしたときには、「ちょっと皆さんご都合も変わってきたと思うので、いったんこの会は縮小しますね」とあえて宣言するなどして、意図的に人間関係を新陳代謝させていくことも大切です。
人間関係は固定されたものではなく、水のように流れていくのが自然な状態です。切り捨てたり、切り捨てられたりはお互い様。僕自身、いつしか誘われなくなった集まりは山ほどあります。もちろん、少しさみしい気持ちにはなりますが、その集まりの幹事には幹事の方針があります。だから仕方ない。なあなあで形だけ付き合うのではなく、一期一会。またいつか出会ってもいいし、出会わなくてもいい。
- LINEグループはつくらない
- 定例会にしない
これを合言葉にしましょう。面倒でも毎回「単発の会」を手づくりすること。
それが、幹事にとっても参加者にとっても、一番風通しがよく負担のないお付き合いの形なのです。
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