富裕層

こんにちは、今回の記事を担当しますT.Tと申します。
普段、雑誌などで富裕層動向などに関する記事をお届けしています。

今回はZUU onlineの読者である富裕層の皆様向けに、富裕層の資産運用とは何かについて僭越ながらお伝えしたく、記事を書かせて頂いております。
具体的な内容は債券投資や株式投資、またマンション経営などについてになるのですが、お伝えしたい本質を一言で言えば、富裕層はキャピタルゲインよりもインカムゲインとなります。

【参考】

高齢化や災害を乗り越える資産運用〜人口オーナス期の不動産投資とは?〜
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◉富裕層にとっての債券投資


大変安全な金融商品に長期利付国債があります。国債とは国が国民に対しする借金のことで、公募債の代表とされています。
投機を求める投資家にはやや物足りない商品ですが、潤沢な資産をお持ちの富裕層の皆さんには魅力的な商品といえます。募集時期により利息は異なりますが、この頃は国債の利息(長期金利)が上昇傾向にあります。国が発行する債券ですので、戦争でも起こらない限り元本は保証されます。
また、国債が売れると景気が良くなるとよくいわれます。簡単な財政学の論法ですが、多くの資産をお持ちの富裕層の皆さんには、景気回復の旗手になっていただきたいものです。

次に、私募債の話をしましょう。株式会社などが、少数且つプロの投資家のみに販売する債券を私募債といいます。私募債に極端なリターンは期待できませんが、一定の受取利息が貰え、償還時には元金の返済請求権を得ることができます。
これも国債のような安定した利殖法で、富裕層の方たちの資産運用に向いています。なお、通常は企業に縁故のある投資家が購入するケースが多いです。しかし、最寄りの証券会社で買うことも出来ますので、詳細は証券外務員にお尋ねください。私募債は選ばれた人のみに発行されるもので、誰でもが買えるわけではありません。審査や手続きが煩雑となる恐れがあります。購入の際には充分ご注意ください。
いずれにせよ、証券会社で買える金融商品は株ばかりではありません。ご自身の資産運用計画とリスク管理等を勘案されたうえで「ご自分にとって最良と思われる投資」を行ってください。