テンバガー(10倍株)の特徴

テンバガーの特徴は、まず、時価総額がそれほど大きくないことである。今回紹介した4銘柄の時価総額は、図研エルミックが43億円。アイサンテクノロジーが97億円。ディジタルメディアプロフェッショナルが59億。ディップが979億とディップを除き、時価総額が100億円未満である。

テンバガーの達成には、銘柄の放置状態が長く続き、何らかのニュースをきっかけに急上昇というパターンであるため、時価総額が小さく、放置されている小型株に起こりやすい。

またニュースについても、ディップを除き開発や提携といった、業績や決算以外の材料が暴騰のポイントになっている。業績についてはサプライズ感があるかがテンバガー株になるかかのカギである。

さらに、2014年のテンバガー株の上昇は8月と9月が中心で、同時期には日経平均も一進一退を繰り返していた。市場の方向性を欠いている状況のなか、小型株に投資家の関心が向かった可能性がある。

以上を考慮すると、テンバガー株の特徴は、時価平均が100億円未満で出来高も少ない小型株。かつ、決算とは別にサプライズで提携や新製品発表のニュースを開示し株価が急上昇。その際に大きなニュースがないため個人投資家が続々参入し、それに伴い出来高が増加。連続したストップ高の発生といった流れが考えられる。

2015年テンバガー(10倍株)のキーワードはこれだ!

前述の特徴が当てはまる株式銘柄はないのだろうか?そこで2015年のトレンドサプライズが起こりそうなワードを紹介したい。2014年12月3日付の日経MJの予想によると、2015年のトレンドワードは、「燃料電池車」「ロボット」「SIMロック解除」などが挙げられる。

これらに関して開発を進めているテンバガー株の特徴が当てはまる小型株は注目かもしれない。