ロボットとBPOも脅威の存在に

ホワイトカラーの業務の中でコモディティ化するものはロボットやネットの利用、BPOといったオフショアのアウトソーシングなどにも仕事を奪われる可能性がでてきている。

国内企業はコモディティ化したホワイトカラーの従業員を即座に解雇することはないだろうが、賃金の減少や昇格、昇給を奪われるポジションに多くのホワイトカラーが追いやられる時代が迫ってくる可能性がかなり高いとも言える。アベノミクスで定期昇給が復活してよかったなどと、のんびりしたことを言っていられる時代ではなくなってきていることを自覚する必要があるというわけだ。


専門職だからコモディティ化しないというわけでもないのが難しいところ

コモディティ化する職種に対して、専門職、つまりスペシャリストなら安心かと言えば、こちらも必ずしも安泰ではない。専門家というスペックが定義されており、替えが効く存在になってしまえばやはりコモディティ化することは免れない。かつては高給取りの代名詞ともいえた弁護士や会計士は、士業でも立ち行かない存在が増えていることが既にこうした状況を暗示しているともいえる。


これまでにないバリューを提供できる存在として自他共に認められるかどうかがポイント

このような状況を語ると暗い気分になるが、それでも道は残されている。企業にとってはこれまでにない新しいビジネスモデルやプロセスを短期間に開拓して成功に導くことのできる人材が依然として必要だ。こうした既存の従業員にないバリューを発揮する、あらたなバリュークリエーターになることができれば、コモディティ化とは一線を隔することができる道は残されている。安定した大企業のサラリーマンといえども安穏とはしていられない時代が到来しつつあることを十分に認識するところからはじめることが重要になりそうだ。(ZUU online 編集部)

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