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日本の経済や社会への先行き不安、相続税対策、物価水準が異なることによる生活水準の改善、純粋な欲求等の理由で、日本を出て海外で生活をしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

今回は、特に退職後の生活を海外で送ることに関心のある方に向けて、オセアニア・欧州・アジア・北米・中南米ごとにそれぞれの地域で移住先として人気の高い国の概要や、移住の手続き(査証や永住権、不動産の購入になど)についての比較を簡潔にまとめました。

◯中南米

比較的、リタイアメントビザなどの申請条件が簡単な事が特徴です。
中南米全体としては麻薬問題など決して治安が良いとは言えない地域もありますが、広大な大陸なので、比較的治安の良い地域を選ぶ事は可能です。
新興国が多いですが、アジアと同じく経済発展のペースが早く、勢いのある地域でもあります。

【アルゼンチン】
Argentine souvenir
主食は牛肉のバーベキューと言うお国柄で、広大な土地を活用した牧畜とアルゼンチンタンゴで有名です。
10万ドルで永住ビザの申請が可能という点が特長です。

①概要

人口:3988万人
面積:278万k㎡
首都:ブエノスアイレス
宗教:キリスト教(カトリック)
言語:スペイン語

・アルゼンチン人のルーツであるヨーロッパ的な文化や建築様式を色濃く受継いでいる。
・首都のブエノスアイレスは南米で最もヨーロッパ的な都市とも言われている。

②観光査証、または長期滞在

・査証免除で、90日間の滞在が可能。
・現地での滞在延長は出来ない。

③永住権やリタイアメント査証など

・10万ドルの資金証明があれば特別永住査証が申請出来る。
・在日大使館で申請出来るのが魅力だが、審査があるので10万ドルあれば全ての人が取得出来る訳では無い。

④不動産の取得

・日本と同様に、土地と住宅の自由な売買が認められている。

⑤生活・治安・その他

・生活費は日本より安い。
・治安は南米の中では、比較的治安は良好。

駐日アルゼンチン大使館のホームページ

【コスタリカ】

Costa Rica

リタイアメント制度の発祥地で、米国人の退職者を受け入れる制度を創設し、多くの米国人が移住したという実績があります。
軍隊のない国としても知られ、中米のスイスと言われるほど平和的な国で、常春の過ごしやすい地域です。

①概要

人口:458万人
面積:5.1万k㎡
首都:サンホセ
宗教:キリスト教(カトリック)
言語:スペイン語

・首都のサンホセは高地にあるため、凄いやすい気候。

②観光査証、または長期滞在

・査証免除で90日間の滞在が可能。
・移民局で手続きすれば1年間までの滞在延長が可能。

③永住権やリタイアメント査証など

・リタイアメント査証は毎月1000ドルの年金、または毎月2500ドル以上の金利生活者が対象。
・1年毎の申請制で、2年経過後に永住権へ申請資格が得られる。

④不動産の取得

・日本と同様に土地と住宅の自由な売買が認められている。

⑤生活・治安・その他

・生活費は日本よりは当然安いが、年々物価は上がってきている。このため、米国人のリタイアメント希望者はより物価が安い他の中米国やアジアへ目を向けている。
・中米の中では治安が良い事で知られている。しかし近年では、隣国ニカラグア等からの流入者が増えており、治安は悪化傾向にある。

駐日コスタリカ大使館のホームページ

【ブラジル】

Rio de Janeiro

国土も広く人種も多様で、画一的な価値観では計れない国、ブラジル。
日本との間で活発な経済交流も行われており、距離の遠さに反比例して世界各国の中でも特に日本との縁が深い国です。

①概要

人口:1億9100万人
面積:851.2万k㎡
首都:ブラジリア
宗教:キリスト教(カトリック約74%、プロテスタント約15%)
言語:ポルトガル語

・戦前の日本からの移民の受け入れが多かったため、日本人街が発達している。
・熱帯に属するため気候は温暖、大西洋側はリゾートとしても人気が高い。

②観光査証、または長期滞在

・ 滞在期間は90日。
・ 滞在延長は1回のみ、所管の連邦警察支部にて手続きを行い最長180日間の滞在が可能。
・ 期間満了後は出国し、観光査証の再申請が必要となる。

③永住権やリタイアメント査証など

・月2000ドル以上の年金受給者を対象にシルバー移住査証が発行されている。
・扶養家族は2名まで、3人目からは1人につき1000ドルが追加。
・年金はブラジルへの送金が義務づけられている

④不動産の取得

・政府に登録された農地や指定地域を除き、土地の所有が認められている。
・公証人役場および不動産登記所の手数料は、不動産取引額の2.5%程度となるため注意が必要
・固定資産税は存在しないが不動産税(IPTU)という市税がある。

⑤生活・治安・その他

・アルゼンチンと同じく、生活費は日本より安い(日本の半分程度で同レベルの生活が可能)が、物価上昇率も高いため注意が必要。
・また自由に銃器が手に入る事もあり、治安にも注意が必要である。
・尚、ブラジルでは日本の国際運転免許証の適用は不可。簡易試験を受けて現地免許取得が必要となる。

駐日ブラジル大使館