今回のインタビュー調査から、CFOには以下のような共通点があることがわかった。

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●典型的なCFOは40代の男性:全体の57%が41~50歳、71%が男性
●戦略プランニング能力を重視:58%がCFOとしての最も重要な資質に「戦略プランニング能力」を挙げた
●先見姿勢と上昇志向:61%が自分のキャリアを築く上で先見姿勢が有利に働いたと回答。43%は財務分野でさらに上の地位を目指したいと回答
●営業部門との連携を重視: 20%が最も重要視する連携部門に営業を挙げた

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●国際派が多い:アジア以外での勤務経験者は全体の48%。海外勤務経験者の99%が「海外経験は自分のキャリアにプラスになった」と回答
●経験がモノをいう:73%が一貫して財務に従事。83%が資格取得後10年以上の実務経験を持つ

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●ビジネス上の人脈作りを意識:49%がキャリアアップのためのネットワーキングイベントに参加。ソーシャルメディアを活用しているのは24%だが、81%がビジネス向けソーシャルメディアであるLinekdInに登録している
●平均的な労働時間は週46~55時間超。45%が46~55時間、40%が56時間超と回答

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●70%が勤務時間後にスポーツやエクササイズを行い心身の体調管理に努めている
●55%がこれからトップを目指す若手に対してビジネスマインドの重要性を提言

「財務部門のリーダー層の大半がCPAやACCA、CA/ICAAといった専門資格を取得しており、今後さらに専門的な能力を磨いていきたいという強い意欲を持っています。

また資格取得後の実務経験が豊富で、全体の4分の3は実務経験10年以上のベテランでした。実務経験5年未満のCFOは9%しかいないことから見ても、CFOとして成功するためには、時間をかけて経験を積み自分の能力やビジネスマインドを磨いていく必要があるようです。

CFOには営業部門と緊密に連携して業務にあたるビジネスパートナーとしての役割も強く求められるようになっているのは興味深い点です。CFOが持つべき重要な資質として『戦略プランニング能力』が最も多くの回答者から挙げられていることからも、CFOには組織のリーダーとして、影響力や交渉力を発揮することが求められていることがわかります。」